2020年のスポーツアパレル/前年比13%減もアウトドアウェアは堅調
2020年12月15日 15:10 / 経営
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矢野経済研究所は12月15日、スポーツアパレル市場に関する調査結果を発表した。
2020年のスポーツアパレル国内市場規模はメーカー出荷金額ベースで、前年比13.3%減の4868億7000万円を見込んでいる。
新型コロナウイルスの感染拡大により、3月上旬ごろより学校部活動の活動休止、各種スポーツスクールや公共体育館の営業休止など、国民のスポーツの場やプレー機会が失われたことでスポーツウエアの需要は急速に縮小した。
また、2020年は、トップの座を維持してきたトレーニングウエア(1100億7000万円、前年比16.7%減)に代わり、アウトドアウエア(1155億円、4.8%減)の出荷金額がカテゴリー別で最大となることが予想されるという。
アウトドアウエアは、近年、普段着として着用するライフスタイル需要の拡大により、高成長が続いてきた。
コロナ禍において「3密」を避けようと都心を離れてキャンプに出掛ける消費者の需要など、スポーツシーンが失われて需要縮小が著しいトレーニングウエアと比較すると、アウドドアウエアは前年からの落ち込み幅を抑えられ、カテゴリー別で最大の出荷規模となる見込みだ。
■2021年市場11.1%増の5411億円の見込み
さらに、2021年のスポーツアパレル国内市場規模はメーカー出荷金額ベースで、前年比11.1%増の5411億円を予測している。
2020年秋時点における春夏物の在庫は例年以上であることから、多くの商品が2021年に持ち越される模様。特に春夏は、各小売業態ともに大量の旧品処分を優先するシーズンになることが予想される。
■調査概要
1.調査期間:2020年9月~11月
2.調査対象:スポーツ関連企業(メーカー/サプライヤー・卸売業・小売業)
3.調査方法:同社専門研究員による直接面接、電話・e-mailによるヒアリング、郵送アンケート調査併用
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