三陽商会/「ポール・スチュアート」の国内商標権を取得
2021年03月11日 10:20 / 経営
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三陽商会は3月11日、米国のPaul Stuart,Inc.と、同社が持つ「ポール・スチュアート」の日本国内での商標権の取得で契約を締結したと発表した。
<ポール・スチュアート>
三陽商会では、今後の事業展開を鑑みて、検討を重ねた結果、商標権の取得で契約を締結することにしたという。3月11日に契約を締結し、3月31日に取得を予定している。米Paul Stuart,Incは、高級紳士・婦人服の専門店、ファッションブランドが事業内容で、三井物産が100%の株式を持つ。
三陽商会は、1990年からライセンスビジネスで「ポール・スチュアート」の取り扱いを開始し、日本国内で百貨店販路を中心に展開。2009年には日本国内で直営店事業のライセンスも追加取得して、事業拡大してきた。
今回、商標権の契約をしたことで、これまでライセンサーである米Paul Stuart,Incの許諾の下で行っていた日本国内でのブランドのビジネス運営で重要な意思決定を、同社が単独で行うことができるようになる。
そのため、同社では、ブランディングへの投資などで、機動的でダイナミックなブランドのビジネス運用が可能となり、よりより商品を適時、市場に投入し、顧客満足度とブランド価値を向上させて、さらなる事業拡大を目指すとしている。
<ポール・スチュアートの店舗>
「ポール・スチュアート」は、1937年にラルフ・オストロフが自分の紳士服店を開き、その後、息子の名前であるポール・スチュアートを店名にして、マディソン街から東45丁目に少し入った場所でオープン。当初はアイビーリーグの店だったが、1960年代には独自のスタイルを確立し、1970年代半ばにはレディスウェア部門も発足。1951年から加わったクリフォード・グロッドが、店の舞台裏を仕切る存在として、アイビーリーグの店を世界的に洗練された店へと作り上げたという。
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