三越伊勢丹/ECサイトの障害防止と性能分析でニューレリックのサービス導入
2021年11月04日 15:30 / IT・システム
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ニューレリックは11月4日、三越伊勢丹ホールディングス(HD)のシステム子会社の三越伊勢丹システム・ソリューションズが、ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」に、システムのパフォーマンスなどを分析する同社のクラウドサービス「New Relic One(ニューレリックワン)」を導入したと発表した。
ニューレリックは、システムのアプリケーション性能などを監視するクラウドサービスを手がける。今回の導入では、「三越伊勢丹オンラインストア」、クラウドサービスのAWSに構築された「ビジネス・プラットホーム(API基盤)」「スマートフォンアプリ」を対象にモニタリングを実施する。
三越伊勢丹システム・ソリューションズでは、アクセス集中などによるサーバーダウンやサイトを支えるシステムのアプリケーション不具合などといった障害発生の防止やシステムの運用パフォーマンスの計測で利用する。
導入効果として、フロントからAPIへのアクセスとデータベースクエリまでを横断的に可視化することで、アプリケーションのプロセス上でのボトルネックやコードの不具合を即座に特定できるようになり、これまで数時間が必要だった問題解決が数分まで短縮された。
また、データベース言語「SQL」に似た、同社のクエリ言語「NRQL(New Relic Query Language)を利用し、収集するメトリクス(指標)、イベント、ログの中で、欲しいデータを見たい形式や切り口で可視化したことで、チーム内での報告や情報共有にも役立てることができた。
三越伊勢丹システム・ソリューションズは、ニューレリックのサービスのアプリケーションパフォーマンス管理(APM)の有効性とモニタリング対象の網羅性に着目。不具合の発生時に、アプリケーションのプロセスで何が起こっているかが一目瞭然で分かることと、原因を即座に特定できる優位性を高く評価し、採用を決めた。
同社では今回のサービス利用を機に、今後はシステム監視ツールで、部門が独自に業務を遂行して孤立するなど、情報共有を阻害する状態を一掃し、統合的なモニタリング環境の実現を計画している。
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