U.S.M.H 決算/3~8月増収減益、マルエツ客数増で売上は増加

2024年10月08日 15:39 / 決算

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが10月8日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益3583億9400万円(前年同期比1.6%増)、営業損失6億5000万円(前期は18億7900万円の利益)、経常損失5億2100万円(前期は18億8900万円の利益)、親会社に帰属する当期損失21億4200万円(前期は3億8400万円の利益)となった。

マルエツにおける客数増加により営業収益は1.6%増と前年を上回った。売上総利益も、利益率の改善により1.9%増と確保できたが、物価の上昇や競争環境の激化への対応として、加工食品を中心に価格訴求を強化したことから、売上総利益率は想定水準を下回っている。

一方の販管費は、労務費や物流費の上昇、セルフレジを含む決済機能の強化、さらには「マルエツ草加デリカセンター」への投資等を織り込みほぼ想定した水準となり、営業利益は減益だった。

グループ各社のうち、マルエツでは、「マルエツ草加デリカセンター」で開発・製造したオリジナルブランド 「まいごころ」(おにぎりや巻き寿司などの米飯商品)「うまごころ」(おかず等の総菜商品)の品ぞろえを拡大するとともに、デリカ既存商品のリニューアルを実施した。

新規出店は、「マルエツ 上井草駅前店」「マルエツ プチ 浅草橋三丁目店」「マルエツ 大宮サクラスクエア店」の3店舗をオープンし、既存店14店舗を活性化している。

生産性向上施策としてセルフレジを累計229店舗、電子棚札を累計150店舗に拡大した。オンラインデリバリーは累計48店舗、来店宅配サービスの「らくらくクマさん宅配便」は累計215店舗にそれぞれ拡大。「移動スーパー」は新たに1車両増加し、計3車両30カ所で展開している。

カスミでは、消費頻度の高い商品の店頭価格の引き下げを行い、来店頻度の向上に注力した。6月には埼玉県三郷市内に、ブランデ業態として3店舗目となる「BLANDE MISATO店」をオープン。店内には酒類を提供するバーカウンターの設置や対面販売加工に加えデジタルを利用した鮮魚の加工注文システムを導入するなど、新たな顧客サービスの提供を開始した。

加えて、既存店舗の大型活性化を6店舗実施している。

マックスバリュ関東では、「商品変革」「デジタル変革」「店舗変革」を取り組みの柱とし、独自の提供価値を追求。「商品変革」では地域住民のライフスタイルにあわせた商品・サービスの強化を行い、青果・鮮魚部門での「対面販売の強化」、こだわり商品である「MeetsValu(ミーツバリュ)」の展開拡大、新鮮な素材を店内加工し、総菜で提供する「生鮮総菜の強化」を実施した。

8月には、千葉県市原市と協業し2車両目となる「移動スーパー」を同市にて運行開始している。

店舗面では、マルエツが3店舗、カスミが2店舗を新設。一方、経営資源の効率化を図るため、マルエツが1店舗、カスミが2店舗を閉鎖し、グループの店舗数は531店舗となった。

通期は、営業収益7275億円(2.9%増)、営業利益59億円(14.6%減)、経常利益58億5000万円(15.6%減)、親会社に帰属する当期損失9億円を見込んでいる。

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