ベルク 決算/3~8月増収減益、経営成績は計画通り進捗
2024年10月10日 18:46 / 決算
ベルクが10月10日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益1896億5800万円(前年同期比11.5%増)、営業利益90億3500万円(2.3%減)、経常利益92億4100万円(3.2%減)、親会社に帰属する当期利益61億7000万円(10.0%減)となった。
売上高は、価格強化で顧客の支持を得て堅調に推移した一方、商品調達価格や賃金の上昇に伴うコスト増により、増収減益となっている。だが、中間連結会計期間における経営成績は計画通りに進捗しており、引き続き高い収益性を維持していくという。
店舗運営では、ベルク最大の特長である標準化された企業体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、高い生産性を誇るチェーンオペレーションを推進した。
店舗投資では、新規3店舗をオープン。3月に「練馬高松店」(東京都練馬区)、4月に「中之条店」(群馬県中之条町)、7月に「葛飾高砂店」(東京都葛飾区)を新規出店している。
加えて、既存店4店舗を改装し、総菜および簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備更新を行った。
なお、8月末時点の店舗数は、ベルク139店舗、クルベ2店舗の計141店舗となる。
販売政策では、ポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報発信で、幅広い客層への来店動機を高めてきた。ネットスーパー「ベルクお届けパック」、独自の電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大し、利便性向上を図っている。
移動スーパー「とくし丸」も拡大展開を続け、高齢者などに対する買物支援の取り組みを進めた。
商品政策では、プライベートブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取扱をより一層拡大することで、目的買いに訪れる顧客の増加に貢献している。
物流体制では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化などで商品の価格強化と品質の安定化を目指している。店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。
一方、グループ会社であるホームデリカは、商品力強化に着手。ジョイテックは、備品、消耗品および販売用資材などを供給・開発し、グループのサービス業務を強化している。
通期は、営業収益3767億2400万円(7.1%増)、営業利益175億900万円(20.8%増)、経常利益176億3000万円(17.8%増)、親会社に帰属する当期利益119億600万円(11.5%増)を見込んでいる。
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