ヤオコー/目標年商22億円「綾瀬店」オープン、綾瀬市初出店でヤング家族層に照準
2025年03月21日 14:46 / 店舗レポート
ヤオコーは3月21日、神奈川県綾瀬市に「ヤオコー綾瀬店」をオープンした。
綾瀬市では初めての出店。店舗コンセプトは「食の楽しさを体感できるお店~地域のお客様に「楽しさ」を伝え、新たなマーケットを開拓する店づくり~」。
場所は県道42号線(綾瀬中央通り)沿いの旧綾瀬市消防本部跡地に位置し、車での来店がしやすい立地。顧客層としては30歳から49歳のヤングファミリー層で、小学生から中学生の子どもを持つ3~4人程度の家族を想定する。
1キロ圏内における1世帯当たりの世帯人数は2.36人で、神奈川県平均の2.03人よりも0.33人多い。人口、世帯数ともに1キロ圏内は増加傾向という。
競合店舗は1キロ圏内に2店舗、3キロ圏内に13店舗。一方、近隣の自社店舗では藤沢市の「藤沢片瀬店」「藤沢柄沢店」などがあるがいずれも10キロ以上離れている。
初年度の売上目標は22億円で、売上構成比は生鮮37%、グロッサリー46%、デリカ17%を計画。SKUは生鮮1040、グロッサリー1万4640、デリカ340で、合計1万6020としている。
入口すぐにある青果は、ヤオコーが力を入れているトマトを鮮度の良い状態で提供。オープン日は愛知県豊橋産の「フルーツミニトマト」を販売した。また、地元の野菜を扱うコーナーも設けている。
旬の果実は、小量から大量の品ぞろえにより買いやすい売場を作った。開店当日はオーストラリア産の「スウィートネクター」という新しい品種のブドウを展開した。
花は、季節に応じた旬の洋花を中心に取り扱う。
精肉は、和牛モモ焼肉を豊富にそろえ、部位の特徴を生かしたカットにより選べる楽しさを実現。夕食の即食ニーズに対応できるミートデリカは、切り立ての自社製造ローストビーフでさまざまなメニュー提案を行う。開店日は黒毛和牛のステーキを50%オフで販売した。
鮮魚は、近海魚の対面販売を毎日行って、魚種に合った調理方法を提案。ヤングファミリー層が多いことから、即食需要に対応するため盛り合わせを強化する。その一環で、16時からの夕市では切り立て造り立ての刺身の盛り合わせを提供していく。
惣菜は、ヤオコー名物の「手握りおはぎ」を粒あん・きなこ・ずんだの3種類で展開。中でも一番人気の粒あんは、北海道産あずきを使用したこだわりの一品。夕市では、試食や出来立ての販売を行う。
寿司は、鮮度の良いネタを使用した「具凄シリーズ」の巻寿司を、ハーフサイズから盛り合わせなど豊富にラインアップする。また、ランチタイムには定番の「やみつきポキ丼」などの「SUSHIBOWL」を提供する。
インストアベーカリーは、ランチに人気のあるバーガー商品を豊富にそろえ、自社製ローストビーフを使用した「ローストビーフバーガー」を販売。午前中にカレーパンの対面販売、夕方には焼き立てピザを販売していく。
日配食品は、生菓子を豊富にそろえ、ヤオコーでしか買えない商品と合わせて提供する。麺では、個食麺や銘店ラーメンをラインアップし、見て楽しい、選んで楽しい売場にする。なお、個食麺の売場は綾瀬店が最大規模となる。
ドライ食品は、焼き肉のたれを活用した時短メニューや生鮮の旬食材と合わせた提案を行う。菓子売場では、ヤングファミリー向けに話題・新規商品のグミやグミサプリなどを豊富にそろえる。
酒は、近隣に米軍基地や工場がある関係で外国人が多いため、ウィスキー・ジンなどの洋酒やワインを豊富に扱い、ハレの日から日常普段まで幅広く楽しめる提案を行っていく。
新店舗の開店により、ヤオコーの店舗数は神奈川県14店舗、埼玉県104店舗、千葉県33店舗、群馬県17店舗、東京都14店舗、茨城県7店舗、栃木県6店舗で、合計195店舗となった。
ヤオコーは同日に商業施設「the market Place 綾瀬」を開業。スーパーマーケットの「ヤオコー綾瀬店」のほかに、4月11日にユニクロがオープン、2027年にはカインズ、ケーズデンキが出店する予定。
商業施設「the market Place 綾瀬」は、「綾瀬市総合計画2030」による中心市街地再編プロジェクトとして立ち上げており、中心市街地の活性化やにぎわい創出を目指している。
■ヤオコー綾瀬店
所在地:神奈川県綾瀬市深谷中1-2-28
電話番号:0467-73-9199
FAX:0467-73-9198
延床面積:3670m2
店舗面積:2143m2
営業時間:9時~21時
休業日:1月1日、1月2日、他1日
年間売上:初年度22億円(予定)
駐車台数:197台(駐輪場100台、バイク5台)
従業員:正社員18人、パートナー・ヘルパー・アルバイト130人(延べ人数)
テナント:セブン銀行(ATM)、ユニクロ(4月11日オープン予定)、カインズ、ケーズデンキ(2027年度予定)
取材・執筆 比木暁
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