マツキヨココカラ 決算/3月期は増収増益、化粧品好調で増収に寄与
2025年05月09日 17:00 / 決算
マツキヨココカラ&カンパニーが5月9日に発表した2025年3月期決算によると、売上高1兆616億2600万円(前年同期比3.8%増)、営業利益820億8200万円(8.4%増)、経常利益862億7100万円(7.2%増)、親会社に帰属する当期利益546億7500万円(4.4%増)となった。
人流の拡大や免税の増加のほか、シーズン商品の展開強化で化粧品を中心に好調で増収となった。
利益面ではシステムへの先行投資を行ったものの、経費を計画水準でコントロールし、粗利益率を改善して増益となった。
セグメント別では、「マツモトキヨシグループ事業」の売上高は6672億2600万円(5.4%増)で、セグメント利益は579億5200万円(12.0%増)だった。
都市部や繁華街の人流拡大や訪日外国人観光客の増加などを戦略的に獲得して増収増益を確保。
PB商品では「matsukiyo」からフェムケア特化の新ブランド「FEMRISA(フェムリサ)」や、美容おやつ「BEAU DOLCE(ボウドルチェ)」の展開を開始したほか、グローバルPB「ポリュバリアシリーズ」の新商品を多数発売。
2025年3月末時点のマツモトキヨシグループの国内店舗数は1938店舗(うち調剤薬局数461店舗、健康サポート薬局数33店舗)で、薬局経営支援サービスである調剤サポートプログラムの加盟店舗数は250店舗まで拡大。
海外店舗展開では、グアムに新規出店し、海外店舗数はタイ29店舗、台湾24店舗、ベトナム13店舗、香港12店舗、グアム1店舗の合計79店舗となった。
「ココカラファイングループ事業」の売上高は3910億2600万円(1.1%増)、セグメント利益は238億500万円(9.2%増)。グループの成功事例を水平展開することにより収益率を改善した。
マスクや検査キットなど、新型コロナウイルス関連商品の反動減や売上構成比の高い調剤事業における薬価改定の影響などがあったものの、ロイヤルカスタマーの醸成に向けた販促策の実施で化粧品の売上が伸長し、全体の売上を押し上げた。
ココカラファイングループの国内店舗数は1561店舗(うち調剤薬局数541店舗、健康サポート薬局数87店舗)。
次期は、売上高1兆1000億円(3.6%増)、営業利益855億円(4.2%増)、経常利益895億円(3.7%増)、親会社に帰属する当期利益565億円(3.3%増)を見込んでいる。
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