ロイヤルHD/東京・新宿に「シズラー新宿三井ビル店」5/28オープン
2025年05月27日 17:00 / 店舗レポート
ロイヤルホールディングスは5月28日、東京・新宿に「シズラー新宿三井ビル店」をオープンする。27日にはメディア向けに店内を公開した。
「シズラー」は、1958年にアメリカで創業した高価格帯のサラダバー&グリルレストラン。
「シズラー新宿三井ビル店」は、日本出店第1号店として1991年に開業。施設改修工事のため、2023年12月から長期休業していた。
今回、1年半の期間を経て、改装以前に比べて広々としたサラダバーエリアを確保。客席も、緑が多く落ち着いた空間でリニューアルオープンする。
デザインコンセプトは「ナチュラル」「カジュアル」「プレミアム」の3つが軸となっている。
ペントハウスのリビングダイニングをイメージした落ち着いた客席スペースや、ゲストルームをイメージした半個室などを用意。さまざまなシーンに対応する店内デザインに仕上げた。
シズラーの核となる「プレミアムサラダバー」は、以前よりもサイズダウンすることで、通路幅を確保。これにより混雑時のストレスを軽減する。
また、ホットフードやスープバーを分散配置することで、集中を避けて、スムーズな導線設計と顧客体験価値の向上を狙った。
サラダバーでは、自家製デリサラダのほか、新鮮な野菜やフルーツ、スープ、パスタ、カレー、タコス、デザート、ドリンクなど約70種類以上をラインアップする。
店舗のオープン前とディナータイム前の2回、サラダバーで提供するアイテムの温度チェックを実施。スタッフが温度計を使って専用のアプリに測定温度を記録する。温度が基準を外れていれば、すぐに交換する。これによって安全でおいしい状態で提供を行う。
キッチンで、メインディッシュのグリルメニューを担当する「ホットサイド」では、ステーキやチキンなどのグリルメニューに加え、チーズトースト、アペタイザーの調理、各素材の下準備を行う。
ホットサイドでは、ステーキをオーダー通りの焼き加減になっているか、チキンやポークの中まで火が通っているかを確認するために「プロープチェック」を行う。
素材の中心部に温度計の感知針を刺し、中央の温度(芯温)を測定。最適な状態で提供する。
リブロースステーキは固まり肉をチルドで納品し、店内で下処理を行って1枚ずつ手切りする。
店内には0度前後で保管可能なチルド庫を備え、肉の鮮度と風味をキープする。
手切りの際に出る端肉は細かくカットし、サラダバーで提供するビーフカレーに活用する。
キッチンではスタッフの手洗いや野菜洗浄に電解水を使用する。
電解水で洗浄された青果やフルーツは手作業でカット。また、サラダは素材ごとに下準備を行って、提供する直前にドレッシングと和えることで、水分が出るのを防ぎ、新鮮な食感と彩りを保つという。
ロイヤルグループで「ロイヤルホスト」「てんや」「シェーキーズ」「シズラー」の4ブランドの外食事業を担うロイヤルフードサービスの川勝邦弘社長は、「4ブランドの中で、シズラーは成長エンジンとして期待している」と説明。
その上でほかの3ブランドとの関係について「売価・サービス形式・商品においてそれぞれすみ分けができている。一方で、ポイント制度や品質の高さにおいて互いに補完してシナジーにつながる」と述べた。
新店舗の利用シーンとしては、平日はビジネスパーソンのランチ、週末はファミリー層の「ハレの日」利用などを想定している。
また、6月3日には同じ新宿エリアに「シズラー新宿東宝ビル店」も新規オープンする。これによりシズラーの店舗数は11店舗になる。
■シズラー新宿三井ビル店
オープン日:2025年5月28日11時
所在地:東京都新宿区⻄新宿2-1-1 新宿三井ビル2階
営業時間:11時~22時
座席数:178席
取材・執筆 比木暁
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。