ヤオコー/まるひろ上尾SC店オープン、初年度売上29億円目指す

2025年09月12日 14:28 / 店舗レポート

ヤオコーは9月12日、埼玉県上尾市に「ヤオコーまるひろ上尾SC店」をオープンした。

<入口正面(エスカレーター直結)>
ヤオコー

JR高崎線「上尾駅」東口駅前に位置する、丸広百貨店上尾店のSC化リニューアルに伴い出店。2月中旬から営業を休止していた地下食品売場の区画にオープンした。2009年に閉店した旧・ヤオコー上尾店の閉店により、空白となった上尾市東部におけるシェア獲得を目的としている。

商圏人口は、1km圏内3万5000人(1万7000世帯)、2km圏内10万4000人(4万8000世帯)、3km圏内18万3000人(8万3000世帯)。足元商圏はミドルシニア層が多い一方、3km圏内ではヤングファミリー層がシニアよりも多く住んでおり、幅広い客層が見込めるエリアだという。

南北政策※上の区分けでは、ミドルシニアが多い北側に当たる店舗だが、ヤングファミリーの取り込みも狙える立地であることから、南エリアのMDも導入。老若男女を幅広く取り込める売場が特徴となる。旧百貨店に出店することもあり、ややアッパーな価格帯の商品も用意した。

売場面積は2381m2で、初年度の売上構成比は生鮮35%、グロサリー46%、デリカ19%。SKU数は生鮮1000、グロサリー1万3630、デリカ360の計1万4990。初年度の売上は29億円を目指す。

※ヤオコーでは、さいたま市よりも北部の埼玉県、群馬県、茨城県、栃木県を北エリア、さいたま市よりも南を南エリアとしている。ミドルシニアが多い北エリア、ヤングファミリー層の比率がやや高い南エリアで政策を分けて事業に取り組む。

<青果売場>
ヤオコー

青果は、産地リレーにより年間を通してミニトマトを並べ、リードタイムを短縮することで張りのある鮮度抜群の商品を提供する。入口の平台には、季節感あふれる商品を置く。オープン時にはシャインマスカットやナガノパープルといった旬のぶどうが充実。北海道産ほめられかぼちゃなど秋の味覚もそろう。地元野菜コーナーの農家は20名採用。丸広百貨店時代から取引のある農家も含まれる。

<焼肉が毎日できる売場>
ヤオコー

精肉は、黒毛和牛にこだわり、銘柄牛の「黒樺牛」を導入。一方で頻度物は値ごろに提供したいという考えから、豚肉は輸入品を多くそろえる。平日は使い勝手の良い切落し焼肉、週末は贅沢な厚切り焼肉などを提案し、毎日焼肉できるラインアップにした。駅前立地での集客を見込み、夕方以降はミートデリカなどのおつまみ需要に対応していく。

<鮮魚売場>
ヤオコー

鮮魚は、豊洲市場を活用し、その時期ならではの近海魚を対面販売。旬を感じる賑わいのある売場を実現する。オープン時には、陳列された北海道産の活毛蟹が活発に動いていた。夕方には、調理が手軽な味付けの切身や、切りたて・造りたての刺身の盛り合わせをニーズに合わせて取りそろえる。

<デリカコーナー>
ヤオコー

総菜売場では、ランチタイムから夕方まで時間帯に応じた出来たて品を用意。18時以降もおつまみ商品や小量目商品を選べる品ぞろえで充実させる。1日を通して、「手握りおはぎ」が粒あん・ずんだ・きなこなど選べる品ぞろえで並ぶ。

寿司は、ランチタイムでおむすび・巻寿司・ちらし寿司を豊富に取り扱い、駅前のランチ需要に対応。ちらし寿司や巻寿司には、自社製厚焼玉子を素材として使用している。

ベーカリーは、ランチタイムに鉄板調理の「鉄板巻上厚焼き玉子かつサンド」や「ハンバーガー」を豊富にラインアップ。名物商品のカレーパンなどの時間帯に合わせた出来たての対面販売や、充実したスイーツの品ぞろえで選ぶ楽しさを提供していく。

<極み幸米>
ヤオコー

米飯では、お馴染みの「幸米」のおにぎり・弁当に加え、6月に杉並桃井店(東京都杉並区)で初登場した「極味幸米(きわみさちべい)」も導入。まだ数店舗でしか販売していない高付加価値品となる。

<冷食売場>
ヤオコー

冷凍食品売場では、ワンプレートコーナーの品ぞろえが最大級となっている。簡便ニーズに応える味付肉のほか、鰹のたたきなど魚の冷凍品も取り扱う。

このほか、日配品では、キムチを豊富に品ぞろえし、生鮮部門と連携した調理法やおつまみ利用を提案。生菓子では、ワンハンド商品やこだわりの品を充実させる。

ドライ食品は、生鮮部門と連動したドレッシングの提案を強化。市場が伸びているグミも豊富に用意した。

酒はハイボールやご当地チューハイなどを豊富にそろえ、バラエティー感のある売場を実現。グループ会社の小川貿易を通じて直輸入するヤオコー初のPBワインもおつまみと並べて訴求する。

<夕方帯の顧客接点を強化>
ヤオコー

また、売場で提供している食材を使って毎日の食提案を行う「クッキングサポートコーナー」では、夕方帯の提案を強化した。同部門スタッフのシフトが、既存店では9時~13時/9時~18時が多いところ、まるひろ上尾SC店では11時~20時/15時~19時に設定。仕事終わりに店舗を訪れる人に対し、簡便メニューの提案を行うなど、顧客とのコミュニケーションを取りやすくした。

<施設外観>
ヤオコー

■ヤオコーまるひろ上尾SC店
所在地:埼玉県上尾市宮本町1-1
TEL:048-778-7081
FAX番号:048-778-7085
延床面積:3,556.35m2(1075.80坪)
店舗面積:2,381.14m2(720.30坪)
開店日:2025年9月12日午前9時
営業時間:9時~21時
休業日:1月1日、ほか1日(館に準ずる)
年間売上:初年度29億円(予定)
駐車台数:310台(第1駐車場250台、第3駐車場30台、第4駐車場30台)
駐輪場:399台
バイク:20台
従業員:正社員19人、パートナー・ヘルパー・アルバイト138人
テナント:矢島園

取材・執筆 古川勝平

ヤオコー/埼玉県上尾市に「ヤオコーまるひろ上尾SC店」9/12オープン

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