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住友商事/ベトナムで食品スーパー「フジマート」展開

2018年12月18日 15:50 / 海外

住友商事は12月12日、ベトナムでのスーパーマーケット需要の急速な高まりを捉え、2018年9月に現地パートナーであるBRGグループと共同でFuji Mart Vietnam Retail LLCを設立したと発表した。

店舗ブランドをFuji Mart(フジマート)とし、ベトナムにおいて食品小売事業を展開する。

BRGグループは、不動産事業、金融、ゴルフ場、小売、自動車事業などを手掛けるコングロマリット。小売事業では、スーパーマーケットのIntimex、総合スーパーのBig-Cをベトナムで展開している。

<住友商事の生活・不動産事業>
住友商事の生活・不動産事業
出典:住友商事ホームページ

近年、中間層の成長が著しいベトナムは、人口が1億人に迫り、実質GDP成長率が高水準で推移するなど、国内消費市場の急速な拡大が見込まれている。

ベトナムでは、まだ個人経営の小規模店舗が販売を担う伝統小売市場が中心となっていますが、ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市などの大都市圏では、昨今スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった近代小売市場の比率が高まっている。

今後は、中間層の増大による生活水準の向上とともに、食の安心・安全に対する意識の高まりから、近代小売市場がさらに拡大すると予測されている。

新会社は、2018年12月中にハノイ市内でフジマートの第1号店を開店する。

マーケット特性を見極め、十分な事業性が見込めると判断できれば積極的に多店舗化を推し進める計画だ。

フジマートは、鮮度管理や顧客サービス等に強みがある日本式スーパーマーケットのノウハウをベトナム市場に適した形で投入していくことで、消費者が生鮮品を中心とした日常の食料品を安心・安全に購入できる生活基盤となることを目指す。

住友商事は、長年にわたり、食品小売事業であるサミットのほか、複数の小売事業を国内で展開してきた。

海外では、台湾で現地パートナーと食品小売関連事業のシンプルマートを展開している。

これまでの豊富な小売事業運営を通して培ったマーチャンダイジング、店舗運営、店舗レイアウト・デザインなどのノウハウをフジマートの運営に活かし、ベトナムの人々の快適で心躍る暮らしの基盤をつくるとともに、ベトナム産業の発展に貢献する。

■Fuji Mart Vietnam Retail LLC
所在地:ベトナム社会主義共和国ハノイ市
設立年月:2018年9月
事業概要:ベトナム国内における食品小売事業

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