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ローソン/中国の出店5000店舗を突破

2022年07月28日 15:10 / 海外

ローソンは7月28日、中国の四川省成都市、湖南省長沙市、重慶市などに合計29店舗をオープンし、これにより、中国における店舗数が5000店を突破したと発表した。

<中国の店舗イメージ>
中国の店舗イメージ

ローソンは上海市政府から招聘(しょうへい)を受け、1996年に現地子会社(上海ローソン)を設立し、中国初の日系コンビニエンスストアとして上海市に進出した。2011年には、よりレベルの高い日本式のコンビニエンスストア展開を加速するため、ローソンの持ち分比率を85%まで高め、2017年に完全子会社化している。

上海でのノウハウを生かし、2010年以降、現地子会社を設立し、重慶市(2010年)、大連市(2011年)、北京市(2013年)に出店。2014年からは、各都市で地場小売企業とのメガフランチャイズ契約を推進し、出店エリアと店舗数の拡大を加速させている。

また、パートナー企業が本部機能を持ち、指定エリアにおける運営開発全般を担うエリアライセンス契約を推進。これにより、中国の店舗数は急速に拡大し、2017年2月に1000店舗、2019年1月に2000店舗、2020年10月に3000店舗、2021年9月に4000店舗、その後10カ月で1000店舗増となり、今回5000店舗を突破した。

中国国内では、デリバリーサービスを展開するなど、コロナ下で変化する顧客ニーズにも素早く対応している。デリバリー事業では、昼の時間帯は弁当、フライドフーズ、デザートを中心に、夕夜間は飲料(お酒含む)、フライドフーズの売り上げが好調だという。

中国国内のデリバリー事業の売上高は、前年と比べて約7割伸びている(2022年6月と2021年6月デリバリー事業の売上高の比較)。

上海地域でのロックダウンが6月に解除され、現在は、上海地域を含む中国国内のほぼ全店舗で営業を再開している。ローソンの強みであるデザート、フライドフーズ、米飯などが支持されている。日本のローソンでヒットした「悪魔のおにぎり」「バスチー」が中国でもヒット商品になったほか、最近では日本でも話題となった「マリトッツォ」を中国ローソン独自のレシピで開発・発売している。

今後も中国において、エリアライセンス契約や各地でのメガフランチャイズによる出店を強化し、2025年度に1万店舗への拡大を目指す。

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