ローソン/手巻おにぎり新シリーズ7/15発売、ふんわり食感求め13年ぶり製法変更
2025年07月10日 12:16 / 商品
ローソンは7月15日、「手巻おにぎり」の新シリーズを発売する。
新商品は「手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ」(税込181円)や「手巻おにぎり 炙り熟成紅鮭」(221円)などの定番6品と、ふりかけ「ゆかり」を使用した「手巻おにぎり ゆかりごはん(しば漬け)」(192円)の合計7品。価格は従来品から1割程度値上げする。
特徴は「ふんわり」とした食感だ。それを実現するために13年ぶりに新しい機械を導入して製法を変更した。
整形前の米をシート状にする工程で、従来はシートの密度が一定になるようローラーで形を整えていたが、新製法では米になるべく圧をかけないようにふんわりとした状態でシートができるようにし、粒立ちの良い状態を実現したという。
ローソン商品本部 デリカ・厨房部 シニアマーチャンダイザーの内田恵美氏は「現在人気のおにぎり専門店では、しっかりと握らないで形を整え、ふんわりとした食感を実現している。SNS上でおにぎりに関連してよく出てくるワードも『ふんわり』が上位に来ており、ふんわりとした食感に対するニーズが高まっている」と分析。
実際、ローソンでも2023年4月に、3つ星ローソンプレミアムおにぎりシリーズをふんわり食感を目指して刷新。その結果、「販売数は前週比で約3~4割増と好調に推移している」(内田氏)とし、ふんわり食感に手応えを感じている。
今回、定番メニューの具材も見直した。手巻おにぎりで1番人気の「シーチキンマヨネーズ」については、中身のシーチキンマヨネーズが米に吸われるのを防ぐために製法を変え、米への染み込みを減らし、より具材感を感じられるよう改良した。
同様に「炙り熟成紅鮭」では、直火で炙るという新しい工程を加えることで紅鮭の味と香ばしさを味わえるようにした。
さらに今回のリニューアルに合わせて、初めて「ゆかり」を販売する。ゆかりをご飯に混ぜ込んだ手巻おにぎりで、暑い時期は梅を使用した商品の人気が上がることから、「中身には、ゆかりご飯と相性がいいしば漬けを梅肉であえたものを入れており、これからの時期にぴったりな商品」(同)とする。
内田氏によると、おにぎりの売上は夏休みなどで人の動きが活発になる7、8月がピーク。ニーズが高まっていく7月中旬のタイミングで、おにぎりの販売構成比で約3割を占める手巻おにぎりの新シリーズを投入し、売上拡大につなげたい考え。
リニューアル後のおにぎりカテゴリの売上目標としては、発売初週は前週対比で約1割増、7月度の売上は前年対比で約2割増を掲げている。
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