キッコーマン/4~12月は国内・海外とも好調で増収増益
2019年02月04日 10:20 / 決算
キッコーマンが2月4日に発表した2019年3月期第3四半期決算は、売上高3433億9000万円(前年同期比5.3%増)、営業利益308億5900万円(3.6%増)、経常利益312億2500万円(5.5%増)、当期利益223億4000万円(9.3%増)となった。
国内の食料品製造・販売事業の売上高は1361億9300万円(1.6%増)、営業利益は98億6500万円(3.2%増)と増収増益となった。
しょうゆは、家庭用分野では、「いつでも新鮮」シリーズが、テレビ宣伝を中心としたマーケティング施策を徹底することにより、「新鮮な生しょうゆのおいしさ」、「鮮度維持」、「使いやすさ」という付加価値が市場に浸透し、順調に売上を伸ばした。
一方、「こいくちしょうゆ」などのペットボトル品は前年同期を下回った。加工・業務用分野は、前年同期を下回った。この結果、部門全体としては前年割れとなった。
つゆ類は、家庭用分野では、ストレートタイプつゆの「具麺」シリーズが好調に推移し、濃縮つゆも「濃いだし本つゆ」が売上を伸ばし、前年同期を上回った。
たれ類は、主力商品である「わが家は焼肉屋さん」シリーズが好調に推移し、新商品の「超生姜焼のたれ」、加工・業務用分野も売上を伸ばしたことから、前年同期を超えた。「うちのごはん」は、前年同期を下回った。
デルモンテ調味料は、「リコピンリッチ」などの高付加価値品が好調に推移し、前年同期を上回った。この結果、部門全体としては前年同期の売上を上回った。
豆乳飲料は、健康志向の高まりを背景に特定保健用食品の商品や、「チョコミント」などの豆乳飲料、無調整豆乳が伸長し、飲用だけでなく料理素材として豆乳を使う消費者も増えており、前年同期の売上を上回った。
デルモンテ飲料は、「リコピンリッチ」や、無塩トマトジュース、無塩野菜ジュースが好調に推移し、前年同期の売上を超えた。この結果、部門全体としても前年同期の売上を上回った。
本みりんは、家庭用分野では、新商品の「濃厚熟成本みりん」を市場投入し、「米麹こだわり仕込み本みりん」などの高付加価値商品が売上を伸ばしたものの、「芳醇本みりん」が振るわず、加工用分野でも大型容器が減少したため前年割れとなった。
国産ワインは、家庭用が振るわず、前年同期を下回った。輸入ワインはキッコーマン食品取扱いの商品を終売した影響などにより前年同期を下回った。この結果、部門全体としては前年割れとなった。
海外食料品卸売事業の売上高は1427億1600万円(9.7%増)、営業利益は60億6100万円(2.6%増)と、増収増益となった。
通期は売上高4508億円(4.7%増)、営業利益376億円(3.0%増)、経常利益362億円(0.6%増)、当期利益255億円(6.9%増)の見通し。
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