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キッコーマン/有楽町に有名シェフも出演する「ライブキッチン」

2018年10月26日 15:20 / 店舗

キッコーマンは11月1日、有楽町の商業施設「ヒューリックスクエア東京」地下1階に、食文化の国際交流が体感できるレストラン「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO(キッコーマン ライブキッチン東京)」をオープンする。

KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYOは、料理実演やトークを楽しみながら、世界の料理の「融合」をテーマにした料理が味わえる新たなスタイルの体感型レストランで、10月25日、オープンに先駆けて、関係者向け内覧会を開催した。

キッコーマンの堀切功章社長CEO、オープン第1弾料理を担当した、菊乃井の村田吉弘氏、オテル・デゥ・ミクニの三國清三氏、Wakiya一笑美茶楼・Turandotの脇屋友嗣氏、キッコーマン ライブキッチン東京のアドバイザーである服部幸雄氏が、ライブキッチン東京を解説した。

<キッコーマンの堀切社長と有名シェフが会見>
キッコーマンの堀切社長と有名シェフが会見

堀切功章社長CEO(写真左端)は、「経営理念である食文化の国際交流を具体化した取り組みで、いろんな食文化が出会い、融合して、そこに新しいおいしさ、楽しさを生み出す取り組みだ。通常のレストランのように営業ベースで運営していない。まず2020年の東京オリンピックの開催に向けて、国内外の人々に、新しい食体験を提供したい」と語る。

村田氏(写真中央)は、「和洋中で、これだけのシェフを集められるのはキッコーマンしかない。器も和洋中のどれでもあうように、全て新しいものを作った。材料費も利益度外視でやっているので、来ていただいた人は必ず満足していだけると思う」と述べた。

三國氏(写真右から2人目)は、「私が45年くらい前に、フランスの三ツ星レストランで修行をしていた時に、しょうゆを隠し味で使っていた。日本で自分で店を出した時に、フレンチで最初にしょうゆを使った。その頃は、三國の料理はしょうゆやみそを使っていて、あんなフランス料理はでたらめだと言われたが、今は、世界中、ミシュランの三ツ星でしょうゆやみそを使わないところはない。しょうゆを全面的に打ち出しておもてなしをしたい」と語った。

脇屋氏(写真左から2人目)は、「中華でも上海料理が一番、しょうゆやみそを使っている。今回は、村田さんと三國さんの間に、僕が出す料理は一番苦労をする。邪魔にならないけど、しっかりと主張のある料理とした。是非、三人のハーモニーを味わってもらいたい」と述べた。

服部氏は(写真右端)は、「しょうゆはソイソースだが、世界ではしょうゆは、キッコマンと呼ばれている。キッコーマンで通ってしまうくらいしょうゆの代名詞となっている。日本食に興味を持つ訪日外国人の殿堂になってほしい」と語った。

<KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO>
KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO

国内外で活躍するシェフ・料理人が開発した、「融合」をテーマにしたコース料理を月替わりで提供し、実演やトークと一緒に楽しむことができる。毎月、異なるジャンルのシェフ・料理人2~3人がタッグを組み、新たな料理の開発に挑戦する。

和食を軸に、フレンチ、イタリアン、中国料理などを組み合わせたコース料理で、「食文化の国際交流」を体感することができるのが特徴。コース料理には、全国の自治体とのタイアップによる各地の特産品を、月替わりで使用する。

料理ライブは、特設の「キッチンステージ」で実施。シェフ・料理人の手さばきを見たり、おいしさを生み出す工夫などの説明を聞きながら、料理をゆっくり味わうことができる。

完全予約制で、客席数は70席、料金は1人10,000~15,000円(税別、飲料代別、サービス料別途)の予定で、インターネットの予約専用ページで受注する。店舗運営パートナーとして、飲食店を運営する「うかい」が参加する。

通常は、ライブキッチン東京の担当シェフが料理ライブを行うが、コース料理を監修したシェフ自らが料理ライブを行う特別日を設けている。

<11月のコース料理>
11月のコース料理

11月1日~12月7日のコース料理は、村田氏、三國氏、脇屋氏がコラボレーションして、京都の食材を生かしたメニューを、12,000円で提供する。

12月10日~12月26日のコース料理は、クイーン・アリスの石鍋裕氏、うかいグループの紺野俊也氏がコラボレーションして、三重の食材を生かしたメニューを、15,000円で提供する。

1カ月を目途に、食材の産地である各自治体とコラボレーションしたメニューを提案する予定だ。

<オープンキッチンを設置>
オープンキッチンを設置

レストランは完全予約制だが、店舗入口には物販コーナーとカフェ&バーを設置した。物販コーナーとカフェ&バーは誰でも利用できる。

<物販コーナーの全景>
物販コーナーの全景

カフェ&バーは30席を用意し、カフェメニューを提供する。17時からは、キッコーマンが生産する国産ワイン「マンズワイン」のほか、日本酒も提供する。

<カフェ&バーコーナー>
カフェ&バーコーナー

物販コーナーには、日本文化をテーマにしたギャラリーも設置し、一品物の伝統工芸品の販売も行う。

<ギャラリーを設置>
ギャラリーを設置

「ヒューリックスクエア東京」周辺は、銀座と日比谷の中間に位置し、買い物客だけでなく、外国人観光客やビジネスマンも多い、グルメ・ショッピング・エンターテイメントの集積エリアとなっている。

<しょうゆなど食品も販売>
しょうゆなど食品も販売

「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO」は、日本人、訪日・在日の外国人など、世界中の人々に、「食文化の国際交流」を体感してもらえるレストランを目指す。

<ワインや日本酒も販売>
ワインや日本酒も販売

キッコーマンは、1957年に米国へ本格的に進出して以降、しょうゆと各国・各地域の食文化との融合を図り、現地の家庭で日常的に使われる調味料になることを目指している。現在では、海外に7つのしょうゆ工場を持ち、キッコーマンしょうゆは世界100カ国以上で販売されている。

<しょうゆ瓶のオブジェも販売>
しょうゆ瓶のオブジェも販売

これまでに1970年の大阪万博、2010年の上海万博、2015年のミラノ万博などで、レストラン出店や、和食の魅力を伝えるイベント等を通して、「食文化の国際交流」をすすめてきた。

<キッコーマン特製のしょうゆ皿>
キッコーマン特製のしょうゆ皿

堀切社長は、「当社はこれまで、世界各地の万博に日本食レストランを出店し、日本の食文化を広めてきた。万博出店にあたり、有名シェフとの取り組みも進めてきた。普段、絶対にコラボレーションしない有名シェフのコラボレーションが実現できたのは、これまでの当社の取り組みがあるからだ。一人でも多くの方が、ライブキッチン東京を訪れてほしい」語った。

<キッコーマンの看板>
キッコーマンの看板

店舗概要
所在地:東京都千代田区有楽町2-2-3
ヒューリックスクエア東京地下1階
営業時間:レストラン18時30分~22時30分
ショップ11時~21時30分
カフェ&バー11時~22時30分
定休日:日曜日(ショップは年中無休)
店舗面積:約530m2
客席数:70席(レストラン)、30席(カフェ&バー)
料金:1人10,000~15,000円(税別、飲料代別、サービス料別途)

■KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO
https://www.kikkoman-livekitchen-tokyo.com/

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