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ヤオコー/4~12月、巣ごもり需要で購入数が増加し増収増益

2021年02月12日 11:20 / 決算

ヤオコーが2月10日に発表した2021年3月期第3四半期決算によると、営業収益3884億1800万円(前年同期比12.5%増)、営業利益235億7700万円(30.4%増)、経常利益233億9700万円(30.7%増)、親会社に帰属する当期純利益158億3700万円(32.7%増)となった。

新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛や生活様式の変化の影響を受け、巣ごもり需要が発生した結果、顧客の買い上げ点数が大きく増加した。

商品面では、独自化・差異化につながる品揃えのため、ミールソリューションの充実に注力。プライベートブランドで新規商品を発売した。

販売面は、頻度品を中心とする価格政策を見直すなどのEDLP(常時低価格施策)を拡充し強力に推進。今期が創業130周年に該当するため、販売促進面で記念企画を実施するとともに、カテゴリー割引の期間延長など店舗での混雑緩和のため、販促企画を見直した。

一方、運営面ではデリカ・生鮮センターを積極的に活用し、店舗の生産性向上と製造小売りとして利益創出を両立させたとしている。

併せて、新型コロナウイルス感染症対策として、店舗営業で店内の一部設備の使用中止、惣菜・ベーカリー部門のバラ売り販売中止、顧客用アルコール消毒液の設置、ソーシャルディスタンスなどを実施。

同時に、社員の健康チェックの実施、手洗いとアルコール消毒の徹底、マスク着用、レジ部門での透明フィルム設置などの安全対策も行った。

労務面では、カイゼンと並行して、働き方に対する意識改革、労働環境を改善する取り組みを継続。特に、改正労働基準法の施行に対応し、休暇を取得しやすい勤務制度の整備・活用と、同一労働同一賃金の対応を進めた。また、創業以来初めて、社員の心体の休養を目的に、9月13日の日曜日に一部の店舗を除き臨時休業を実施した。

新規出店では、6月に所沢有楽町店(埼玉県所沢市)、7月に桶川上日出谷店(埼玉県桶川市)、まるひろ南浦和店(埼玉県さいたま市)、11月に古河大堤店(茨城県古河市)を開設する一方、経営資源の効率化から9月末で2店舗を閉店した。

さらに、既存店の活性化策として、5店舗の大型改装を実施。所沢北原店の大型改装では、大型店の新しいモデル確立のため、社内でプロジェクトチームを設置して取り組んだ。

加えて、店舗を拠点とするヤオコーネットスーパーでは、4月に川越山田店で6号店、8月には川越的場店に7号店を開業した。なお、同社では、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一部の新規出店・改装実施の時期に影響が出ていると説明している。

通期は、営業収益4731億円(2.7%増)、営業利益202億円(1.6%増)、経常利益199億円(1.4%増)、親会社に帰属する当期純利益127億円(1.9%増)を見込んでいる。

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