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千趣会/12月期はコロナ禍でブライダル事業苦戦、営業損失3億円

2021年02月15日 10:15 / 決算

千趣会が2月12日に発表した2020年12月期決算によると、売上高832億8600万円(前年同期比6.6%減)、営業損失3億8900万円(前期は7億7200万円の利益)、経常損失38億円(前期は14億1800万円の利益)、親会社に帰属する当期損失39億4600万円(前期は81億8200万円の利益)となった。

カタログとインターネットを中心とする通信販売事業の売上高は674億6500万円(10.1%増)、営業利益は26億2400万円(前期は8億500万円の営業損失)だった。

一定期間、購入がないお客や、過去に一度は購入したお客に対するアプローチ内容を再検討し継続購買を喚起するなど、顧客基盤の再構築に注力した。また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生活様式の変化における新たな需要を顧客視点で検討し、日々の暮らしをより豊かに心地よく、大切に過ごせるように商品の提案に努めた。

このほか、オペレーション改革による原価低減推進などの効果もあり、前期と比較して大幅な増収増益となり、黒字転換を果たした。

ハウスウエディングを中心とするブライダル事業の当連結会計年度の売上高は84億円(59.4%減)、営業損失は37億2800万円(前期は9億7100万円の営業利益)だった。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、挙式披露宴の延期などの発生や営業活動自粛の影響が大きく、前期と比較して大幅な減収減益となった。

今後、継続的に販売費・一般管理費の削減・効率化を図りつつ、衛生管理の徹底をはじめ「withコロナ」を前提とした取り組みを一層進めるとともに、挙式披露宴に対する消費者意識の変化に対応した新規プランの販売や、企業へのイベント貸しなど店舗資産の有効活用などポストコロナを見据えた取り組みを推進することにより、業績の改善を図る。

法人向けの商品・サービスを提供する法人事業の当連結会計年度の売上高は50億9200万円(7.0%増)、営業利益は4億6400万円(29.4%増)だった。

新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大に注力した結果、ノベルティ事業での新規顧客の獲得、ECの需要増に伴う物流受託業務の売上増加、配送商品にチラシを同梱するなどのサービスを展開するサンプリング事業での売上増加の成果が得られるなど、全般的に好調に推移し増収増益となった。

次期は、売上高910億円(9.3%増)、営業利益20億円、経常利益20億円、親会社に帰属する当期利益20億円を見込んでいる。

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