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アークス/2月期はコロナ禍でまとめ買いの傾向続き増収増益

2021年04月13日 11:30 / 決算

アークスが4月13日に発表した2021年2月期決算によると、売上高5569億4600万円(前年同期比7.3%増)、営業利益177億4800万円(46.4%増)、経常利益195億300万円(41.9%増)、親会社に帰属する当期利益129億6700万円(88.7%増)となった。

コロナ禍でもお客と従業員の安全・安心や健康面を最優先に感染防止策を講じた上で、日々の営業を継続した。お客の消費行動として、来店頻度を減らし、商品をまとめ買いする傾向が年間を通して見られ、客数が対前期比で減少する一方、客単価は高止まりする状態が続いた。

2019年10月に本格稼働した新基幹システムは2年目に入り、需要予測型の自動発注システムの導入拡大や全ての事業会社の単品販売データのリアルタイム連携などの業務改革(いわゆるデジタルトランスフォーメーション=DX)を推し進めた。

2021年1月には「DX推進委員会」を組織化し、情報分析システムの利活用や、好事例の水平展開を図ることで販売力の強化と業務の効率化に取り組んでおり、システム統合によるグループ各社の更なるシナジー追求を図った。

店舗展開では、道北アークスが2020年5月に「スーパーチェーンふじ」の小型店3店舗を閉鎖した一方で、同年6月に「スーパーアークス豊岡3条」を新規出店した。また、伊藤チェーンが同年7月に「イトーチェーンゆりあげ食彩館」を、ラルズが同年11月に「スーパーアークス東苗穂店」を新規出店し、一方でユニバースが同年6月に「Uマート弘大前店」を閉鎖した結果、グループの期末総店舗数は344店舗(北海道220店舗、青森県38店舗、岩手県68店舗、秋田県1店舗、宮城県17店舗)となった。

そのほか、ラルズ4店舗、ユニバース2店舗、ベルジョイス6店舖、道北アークス4店舗、東光ストア3店舗、伊藤チェーン1店舗の計20店舗の改装を実施した。

次期は、売上高5720億円(2.7%増)、営業利益162億円(8.7%減)、経常利益180億円(7.7%減)、親会社に帰属する当期利益111億円(14.4%減)を見込んでいる。

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