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くら寿司/11~1月、まん延防止措置の再実施などで営業利益22.4%減

2022年03月11日 10:30 / 決算

くら寿司が3月9日に発表した2022年10月期第1四半期決算によると、売上高464億5200万円(前年同期比19.5%増)、営業利益6億8700万円(22.4%減)、経常利益26億5600万円(189.8%増)、親会社に帰属する当期利益17億800万円(190.4%増)となった。

外食産業では、2021年11月に時短要請などの営業規制が全面的に解除され、来店客数が一時的に回復したものの、2022年1月には新型コロナウイルス変異株の急速な感染拡大により、まん延防止等重点措置が再実施されるなど厳しい経営環境が続いた。

大手回転寿司で唯一、会話による飛沫などの菌やウイルスから寿司を守る自社特許取得済みの抗菌寿司カバー「鮮度くん」を導入し、2021年12月にはお客が入店から退店まで従業員と接することなく飲食できるセルフ会計やセルフレジを備えた「スマートくら寿司」を国内全店に設置完了した。

約2年にわたるコロナ禍を経て、お客が飲食店に求められる安心・安全に対する意識が格段に高まっている。今後はレーン上の寿司カバーや店員との接触を減らすなどの対策が、新常識として定着すると考えている。

また、2021年11月には、海洋資源の保全と漁業の持続可能な発展に貢献する目的で水産物養殖会社「KURAおさかなファーム」を設立した。日本の水産業が規模を縮小する中、「持続可能な漁業」と「食材の安定供給」、高品質でリーズナブルな寿司の提供を今後も継続するため、AIやIoTを活用し競争力のある経営モデルの創出を目指す。

店舗開発では、国内9店舗、米国1店舗、台湾2店舗の計12店舗を出店した。米国、台湾とも引き続き積極的に出店を行い、日本の食文化の海外発信に努める。第1四半期連結会計期間末の店舗数は、全て直営で579店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗、米国33店舗、台湾42店舗を含む)となった。

通期は、売上高1888億6900万円(28.0%増)、営業利益28億2700万円、経常利益49億5500万円(56.1%増)、親会社に帰属する当期利益28億7800万円(51.4%増)を見込んでいる。

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