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ドトール・日レスHD/2月期営業損失17億円、原価上昇などで苦戦

2022年04月14日 10:30 / 決算

ドトール・日レスホールディングスが4月14日に発表した2022年2月期決算によると、売上高1093億6300万円(前期比13.8%増)、営業損失17億8300万円(前期は43億1900万円の損失)、経常損失14億7800万円(前期は41億7700万円の損失)、親会社に帰属する当期利益12億2100万円(前期は109億7900万円の損失)となった。

昨年は多くの店舗を臨時休業した期間があり売上高は昨年比で大きく改善した。また時短協力金など政府・自治体からの助成金収入を特別利益に計上。一部の店舗においては減損損失を計上したが親会社株主に帰属する当期純利益は大きく改善したものの、コロナ禍において根本的な改善には至っていない状況で、営業損失、経常損失を計上している。

日本レストランシステムグループは、売上高は375億2100万円(13.9%増)、セグメント損失は15億6300万円(前期セグメント損失18億9800万円)。一昨年は多くの店舗を臨時休業した期間でもあり売上高は昨年比で大きく改善し、政府・自治体からの助成金などがあったものの、利益面では苦戦した。

商品戦略は、引き続き、季節に合わせたメニューの導入を始めとしたマーケティング力の強化に努めた。「星乃珈琲店」や「サロン卵と私」、健康志向の高まりや巣ごもり需要などのニーズをとらえた「自然食品 F&F」、地方圏のロードサイドへの出店など10ブランド合計44店舗を積極的に出店し、店舗網を拡大。その結果、「星乃珈琲店」の店舗数は、2022年2月末時点で国内においては282店舗となり、うち加盟店は39店舗となった。グループ全体では82店舗(直営店58店舗、加盟店20店舗、海外4店舗)を新規出店した。

ドトールコーヒーグループは、売上高は661億4600万円(13.8%増)、セグメント損失は7億6500万円(前期セグメント損失27億6300万円)。昨年は多くの店舗を臨時休業した期間でもあり、売上高は昨年比で大きく改善。政府・自治体からの助成金などもあり、親会社株主に帰属する当期純利益は大きく改善したものの、コロナ禍において原価の上昇も加わり、セグメント損失を計上している。

ドトールコーヒーショップでは、新規顧客の獲得やランチ需要の対応を図るため、ビジネス立地や商業施設などにプレートメニューをテスト導入し、エクセルシオール カフェでも、全店でライスメニューを採用。好評を得ているという。

次期は、売上高1244億200万円(13.8%増)、営業利益21億5300万円、経常利益22億7900万円、親会社に帰属する当期利益9億2000万円(24.6%減)を見込んでいる。

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