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良品計画/9~2月は国内事業の衣服・雑貨不調で営業利益19.4%減

2022年04月14日 10:50 / 決算

良品計画が4月14日に発表した2022年8月期第2四半期決算によると、営業収益2444億9600万円(前年同期比7.1%増)、営業利益188億5400万円(19.4%減)、経常利益205億5800万円(19.1%減)、親会社に帰属する当期利益147億7700万円(27.5%減)となった。

営業収益は、国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の実績となった。営業利益は、海外事業が増益となった一方、主に国内事業において、衣服・雑貨の販売苦戦に伴い営業総利益が伸び悩んだことにより、減益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、第2四半期連結累計期間において、米国事業に係る一過性の特別利益を計上した影響も加わり、減益となった。

第2四半期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内473店舗、海外567店舗となり、国内外計1040店舗となった。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に20店舗を出店するとともに、海外では、中国大陸、タイ等において28店舗を出店し、店舗網の拡充を図った。

国内事業の営業収益は1506億1900万円(2.3%増)、営業利益は91億2200万円(40.3%減)と、増収減益だった。ケア用品を始めとするヘルス&ビューティ、価格改定したタオル、羽根まくら等のファブリックスが好調に推移し、生活雑貨が堅調に推移した一方、衣服・雑貨の売上が伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は4.2%減となった。

東アジア事業の営業収益は714億3200万円(8.9%増)、営業利益は117億2000万円(3.5%減)と、営業収益は増収、営業利益は若干の減益だった。中国大陸では、店舗数の拡大に加え、生活雑貨を中心に現地開発商品の販売が好調に推移し、営業収益は増収となった。オンライン販売が好調に推移した一方、ゼロコロナ政策による行動規制等の影響を受け、店頭販売が伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は6.6%減にとどまった。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は94億4500万円(28.4%増)、営業利益は8億7500万円(1.6%減)となった。一部地域においては、新型コロナウイルス感染の拡大による行動規制等の影響が依然として残る状況ではあったが、主にタイやマレーシアにおいて外出規制が緩和され経済活動も活発化し、営業収益は増収、営業利益も前年同期並みの水準となった。

欧米事業の営業収益は130億円(57.2%増)、営業損失は7300万円(前期は17億2100万円の営業損失)だった。新型コロナウイルス感染症の拡大により、業績が苦戦した前年同期に対し、経済活動も徐々に再開したことで、北米、欧州ともに売上が回復し、営業損失も大幅に改善した。

通期は、営業収益4700億円(3.6%増)、営業利益380億円(10.5%減)、経常利益405億円(10.7%減)、親会社に帰属する当期利益270億円(20.4%減)を見込んでいる。

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