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王将フードサービス/3月期はテイクアウト・デリバリー好調で増収増益

2022年05月16日 10:40 / 決算

王将フードサービスが5月16日に発表した2022年3月期決算によると、売上高847億7500万円(前年同期比5.2%増)、営業利益69億5900万円(14.6%増)、経常利益130億2400万円(89.6%増)、親会社に帰属する当期利益88億700万円(105.4%増)となった。

コロナ禍における厳しい経営環境の中で、お客と従業員の感染予防対策を徹底しながら、QSCのさらなる向上に向けて最大限の努力を重ねた。具体的には、「王将調理道場」でのオンライン研修を拡充し、社員のみならずパートタイマーも参加できる体制を整えた。さらにリアルタイムと録画の両方の動画配信による店舗講習を実施することで、スタンダードな調理方法を全員が習得できるように取り組んだ。2022年1月以降はグランドメニュー14品に特化しての講習を実施し、改めて主力メニューのおいしさの追求を図った。

販売促進では、6月に恒例の「2022年版ぎょうざ倶楽部お客様感謝キャンペーン」、12月にはスタンプを6個集めると餃子1人前が無料となる「年末年始お客様キャンペーン」、さらに創業日の12月24日及び25日の2日間、会計500円ごとに復刻クーポン250円を進呈する「創業祭」など、絶え間なく実施した販売促進活動が集客に効果をあげた。

コロナ禍において需要が高まったデリバリーは、直営店舗の導入店舗数を前年度末の366店舗から449店舗に、FC店舗も合わせると413店舗から560店舗に増大させ、さらに複数のプラットフォーム(出前館、UberEats、menu)を利用できる店舗を増やすなど、一層の強化を図った。こうした施策により、デリバリーの売上は、感染状況が落ち着いても好調を持続した。

その結果、店内売上が順調に回復するとともに、テイクアウト・デリバリーも引き続き好調に推移したことにより、増収増益を達成することができた。コロナ禍にあっても、中期経営計画を着実に遂行し、経営理念の実現に向け全社一丸となって取り組んできたことが、より強固な組織へと成長させ、成果につながった。

次期は、売上高900億2900万円(6.2%増)、営業利益75億1600万円(8.0%増)、経常利益86億2700万円(33.8%減)、親会社に帰属する当期利益54億7800万円(37.8%減)を見込んでいる。

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