PPIH/22年6月期は売上高7.2%増の約1兆8313億円、33期連続増収増益
2022年08月12日 17:00 / 決算
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下:PPIH)が8月12日発表した2022年6月期の連結決算は、売上高1兆8312億8000万円(前期比7.2%増)、営業利益886億8800万円(9.2%増)、経常利益1004億4200万円(23.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益619億2800万円(15.2%増)だった。
<売上高事業別増減>
※出典:PPIH2022年6月期決算業績説明資料
売り上げ面は、海外事業がゲルソンズの新規連結、出店拡大で貢献。ディスカウントストア事業が業態店転換を含む店舗数拡大、既存店の回復で、増収を計上した。
利益面では、PB強化によるディスカウントストア事業の粗利改善、在庫回転率向上などにより増益を計上。33期連続の増収増益を達成した。
ディスカウントストア事業の売上高は、1兆3274億5100万円(12.2%増)、営業利益は722億3000万円(30.7%増)。
緊急事態宣言の解除による人流制限の緩和、プライベートブランドの強化等の各種施策により、ディスカウント事業の既存店売上高成長率は1.1%増だった。
GMS事業の売上高は、4295億9800万円(4.5%減)、営業利益は145億7900万円(12.2%減)。
夏場の天候不順等の影響により、衣料品、住居関連品の売上が低調に推移したため、既存店売上高成長率は1.1%減となっている。
同日開催された決算説明会で吉田直樹社長は「第1四半期はコロナの影響が長引き、営業利益が目標より70億円程度ショートしたが、その後盛り返し、通期で約887億円と過去最高を達成した。当社は売り上げ至上主義から、利益面重視に方向転換しており、PBの開発強化による手応えを感じているところだ」と説明した。
2023年6月期通期は、売上高1兆8900億円(3.2%増)、営業利益940億円(6.0%増)、経常利益825億円(17.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益569億円(8.1%減)を見込む。
■PPIH関連記事
PPIH/25年6月期売上高2兆円・営業利益1200億円、PB売上比率25%へ
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。