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ニトリ/4~9月、円安進行や原油高で営業利益10.9%減

2022年09月30日 15:40 / 決算

ニトリホールディングスが9月30日に発表した2023年3月期第2四半期決算によると、売上高4230億7200万円(前年同期比2.1%増)、営業利益690億4500万円(10.9%減)、経常利益704億3000万円(10.9%減)、親会社に帰属する当期利益514億6200万円(4.5%減)となった。

国内のニトリ事業では、ニトリ18店舗、デコホーム20店舗と積極的な出店を進めた。なかでも、2022年4月には、実際の部屋をイメージした部屋型プレゼンテーションを多数展開した新たな旗艦店の目黒通り店をオープンした。7月には、早い時間帯に買い物をしたいお客の声に対応し、353店舗において開店時間を午前11時から午前10時に繰り上げた。また、生活応援キャンペーンとして、家具の無料配送や一部商品のお試し価格での提供を行い、好評となった。

販売費・一般管理費は、物流の効率化による発送配達費の削減などを行い、経費の抑制に努めた。しかしながら、円安の進行や原油高に起因する輸入コストの上昇等により売上原価が増大した結果、営業利益は前年に対し下回る結果となった。

島忠事業は、前連結会計年度より、地域のお客に支持される商品や売場を実現すべく様々な実験を繰り返した。第2四半期連結累計期間においては、島忠の全店舗及びECサイト「シマホネット」においてニトリポイントの付与・利用が可能となっただけでなく、グループの配送網を活用した全国一律料金での配送が可能となり、島忠及びニトリでの買い物をより一層楽しめるようになった。

また、既存の店舗において、買い物利便性向上を目的とした売場及び設備の改装を進めた。商品の品揃えについても見直しを継続しており、グループにおける重点施策として、今後もプライベートブランド商品の開発の拡大と、商品力の強化を図り、地域のお客の快適な暮らしに貢献するという。

<似鳥会長>
似鳥会長

同日、開いた決算会見で、似鳥昭雄会長は、「今回は、私の為替レートの予測が外れてしまった。9月末までは円高水準での為替予約をしているが、10月以降は為替予約はなく、スポット対応となる。このような業績となったことをお詫びしたい」と述べた。

通期は、売上高9636億円(18.7%増)、営業利益1506億円(8.9%増)、経常利益1530億円(7.9%増)、親会社に帰属する当期利益1040億円(7.5%増)を見込んでいる。

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