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サイゼリヤ/8月期は客数回復で営業利益4億円

2022年10月14日 11:10 / 決算

サイゼリヤが10月12日に発表した2022年8月期決算によると、売上高1442億7500万円(前年同期比14.0%増)、営業利益4億2200万円(前期は22億6400万円の損失)、経常利益107億7400万円(211.8%増)、親会社に帰属する当期利益56億6000万円(220.6%増)となった。

<サイゼリヤ>
サイゼリヤ

国内では、営業時間短縮及び酒類提供の制限などにより、客数は低迷した。一方で、2022年3月にまん延防止等重点措置が解除されたことで、客数が回復基調にあったが、新型コロナウイルス感染症第7波の影響で客数が減少したことや食材価格及びエネルギー価格が上昇したことなどにより、売上高は1011億2600万円(17.3%増)営業損失は21億100万円(前期は72億1000万円の営業損失)となった。

グループとしては、新たな販売チャネルとして、冷凍食品の販売強化を継続して行った。また、フードロスの削減、エネルギーの効率化による省エネ、プラスチックの再利用等、SDGsに取り組み、ESGを重視した経営活動を行った。また、コンビニ跡地に小型店モデルを出店、従来出店難易度の高かった大型ショッピングセンター内へ出店するなど、新たな立地の開発を推進した。

新商圏店舗として、2021年12月には、北海道旭川市にイオンモール旭川西店、秋田県1号店としてイオンモール秋田店、2022年1月には、鳥取県1号店としてイオンモール日吉津店、2022年6月には、岩手県1号店としてイオンモール盛岡店を出店した。2022年8月には、立地環境の変化に伴い、既存新業態8店舗全店を閉店した。また、2022年5月には、自社技術の販売を行うCSsTを設立。今後、自社が培い開発した厨房技術を中心に、厨房設備及び厨房システムを提供する。

アジアの業績は、先行き不透明な米中関係及び新型コロナウイルス感染症の流行等の警戒感を抱えている中、2022年3月に上海がロックダウンし6月に解除されたものの、中国政府のゼロコロナ政策による再ロックダウンへの警戒もあり、足許は厳しい状況となった。しかしながら、新規出店を進め、店舗数が増加したことなどにより、売上高は431億1700万円(7.2%増)、営業利益は22億3400万円(49.5%減)だった。

次期は、売上高1700億円(17.8%増)、営業利益75億円(1,673.1%増)、経常利益73億円(32.2%減)、親会社に帰属する当期利益44億円(22.3%減)を見込んでいる。

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