コロワイド/4~9月は、既存店苦戦で事業損失25億円
2022年11月10日 10:30 / 決算
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コロワイドが11月9日に発表した2023年3月期第2四半期決算によると、売上収益1046億5600万円(前年同期比33.5%増)、事業損失25億3100万円(前期は34億6400万円の事業利益)、当期損失30億3000万円(前期は15億1700万円の当期利益)、親会社に帰属する当期損失22億400万円(前期は9億1500万円の利益)となった。
9月下旬以降の売上収益は回復傾向にあるものの、第2四半期の既存店売上収益は苦戦を強いられ、レストラン業態の繁忙期である8月が特に影響を受けたことから、既存店の売上収益はコロナ禍が顕在化する以前の水準には戻っていない。
事業環境の変化に順応した取組みを強化。コロナ禍を経て人々の価値観が変化したことを受け、新たな生活様式に対応した店舗立地や業態の見直し、ニーズにかなった空間やサービスの提供を進めた。具体的には都心・ビルインから郊外・ロードサイドへ、アルコール需要から食事需要へといった流れを踏まえ、店舗立地の見直しによる出退店を進め、売上回復の遅れている居酒屋業態店舗のレストラン業態への転換を進めるなど、立地や消費者ニーズに対応した出店戦略を図った。
また店舗施設に関しては、清潔感や広い空間を意識した改装を積極的に進め、設備の更新によりお客の満足度を高めるとともに、自動案内システムの設置や、配膳ロボットが最大限活用できるレイアウトへの変更、完全キャッシュレス店舗を新たに開発するなど、お客の体験価値を高めるとともに、店舗オペレーションの効率化、生産性を高める投資を進めた。
店舗政策では、直営レストラン業態を24店舗、直営居酒屋業態を1店舗、FCレストラン業態を19店舗、合計44店舗を新規出店した。一方、不採算や賃貸契約の終了などにより直営レストラン業態を21店舗、直営居酒屋業態を41店舗、FCレストラン業態を47店舗、FC居酒屋業態を3店舗、合計112店舗を閉店した。その結果、第2四半期連結会計期間末の直営店舗数は1396店舗となった。なお、FC店舗を含めた総店舗数は2717店舗となった。
通期は、売上収益2313億7300万円(31.7%増)、事業利益48億6000万円(20.8%減)、当期利益16億4000万円(46.5%減)、親会社に帰属する当期利益2億7100万円(81.2%減)を見込んでいる。
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