日本マクドナルドHD/1~9月営業利益5.0%減、通期も利益面を下方修正
2022年11月14日 10:50 / 決算
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日本マクドナルドホールディングスが11月14日に発表した2022年12月期第3四半期決算によると、売上高2599億3000万円(前年同期比9.9%増)、営業利益271億2500万円(5.0%減)、経常利益265億9200万円(4.6%減)、親会社に帰属する当期利益167億9500万円(6.4%減)となった。
顧客ニーズに対応し、QSCの向上を通じて顧客の店舗体験の向上に努めた。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き店舗の衛生管理を徹底するとともに、ソーシャルディスタンスを確保した店舗運営などの対応を行った。既存店売上高は2015年第4四半期から2022年第3四半期まで28四半期連続でプラスとなっている。第3四半期連結累計期間の既存店売上高は7.7%増。
一方で、急激な為替変動や小麦や牛肉をはじめとする原材料価格の高騰、エネルギーコストや人件費、物流費などの上昇の影響を受け、利益面では年初の想定より厳しい状況となった。営業利益は前年同期比14億円減少の271億円、経常利益は前年同期比12億円減少の265億円だった。
これらの影響を慎重に検討した結果、9月30日より約6割の品目の店頭価格を値上げした。
期間限定商品としては、夏の定番バーガー「チーズロコモコ」と「ガーリックシュリンプ」に加え、新商品として「ザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ」を発売。9月には、秋の定番として毎年提供している「月見バーガー」に新商品を加えた全8種類のラインアップにて販売した。
また、平日のランチタイムのお得なセットメニューを、お得な価格はそのままに、より親しみやすい「ひるまック」として名称をリニューアルしたほか、100円から手軽にさまざまな商品を選べる「ちょいマック」を継続している。
デリバリー事業は、マックデリバリーサービス(MDS)と、Uber Eats、出前館との提携により、デリバリーサービスを展開している。2022年9月末時点で、デリバリー実施店舗数はそれぞれMDS952店舗、Uber Eats1880店舗、出前館1933店舗を合わせて、合計で全国2191店舗となっている。
ドライブスルーについては、キャパシティーの増強に加え、「モバイルオーダー」で注文した商品を、車に乗ったまま店舗の駐車場で受け取れるサービス「パーク&ゴー」をより多くの店舗に拡大しており、2022年9月末時点で全国の1077店舗で導入している。
また、マクドナルド公式アプリのモバイルオーダーに、ドライブスルーでの受け取りが可能になる「ドライブスルー モバイルオーダー」機能を追加し、全国のドライブスルー店舗(一部店舗を除く)でスタートした。
新規出店39店舗、閉店31店舗となり、9月末の店舗数は2950店舗となった。
通期は、売り上げ面は上方修正。利益面では、急激な円安、原材料価格やエネルギーコストの上昇といったビジネス環境の変化の影響を受け、下方修正した。
売上高は前回予想比170億円増の3500億円(10.2%増)、営業利益15億円減の335億円(3.0%減)、経常利益15億円減の325億円(3.3%減)、親会社に帰属する当期利益15億円減の200億円(16.5%減)を見込んでいる。
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