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モスフードサービス/円安による費用増で4~12月営業利益70.5%減

2023年02月14日 18:17 / 決算

モスフードサービスが2月14日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高641億9700万円(前年同期比8.6%増)、営業利益9億2500万円(70.5%減)、経常利益11億6800万円(64.4%減)、親会社に帰属する当期利益9億1100万円(70.5%減)となった。

国内モスバーガー事業の売上高は506億9300万円(5.4%増)だったが、セグメント利益については、原材料費の高騰や急速な円安による調達費用の増加で原価率が上昇したことに加え、人件費・運賃・販売促進費・宅配手数料などの増加により、24億2000万円(46.3%減)となった。

<モスバーガー店舗イメージ>

11月にはモスバーガーでは出店困難な一等地にある、狭小物件でも出店可能な新業態として、チーズバーガー専門店「mosh Grab’nGo(モッシュグラブアンドゴー)」をオープン。デジタル技術の活用面では同月、福岡市中央区の大濠公園前店に分身ロボット「OriHime」を期間限定で実験導入した。「OriHime」による接客の実証実験は3店舗目。新事業展開としては、「モス オンラインショップ~Life with MOS~」を通じて、オンライン限定食品やライフスタイルアイテムなども展開している。

店舗数は、12月末まで出店28店舗に対し退店9店舗で、計1270店舗となっている。

海外事業の売上高は114億6000万円(24.2%増)、セグメント損失は1億5700万円(前年同四半期はセグメント利益2億400万円)。

台湾では、新型コロナウイルスの感染者数も落ち着きはじめ、政府の規制も緩和されてきていることから、観光地での消費力も少しずつ回復している。このような状況下で、海外旅行先人気1位の北海道を軸にしたプロモーションを実施したことにより、売上と客数増に寄与している。

海外事業の店舗数(2022年9月末時点)は、台湾300店舗(2021年12月末比2店舗増)、シンガポール49店舗(同5店舗減)、香港42店舗(3店舗増)、タイ25店舗(4店舗増)、インドネシア2店舗(同増減なし)、中国(福建省・江蘇省・上海市)7店舗(同1店舗減)、オーストラリア4店舗(同増減なし)、韓国14店舗(同増減なし)、フィリピン6店舗(同増減なし)となり、海外全体の店舗数は449店舗(同1店舗減)だった。

通期は、売上高850億円(8.4%増)、営業利益15億円(56.8%減)、経常利益17億円(53.2%減)、親会社に帰属する当期利益11億円(67.8%減)を見込んでいる。

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