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サイゼリヤ/9~5月、国内事業苦戦も中国店舗好調で増収増益

2023年07月12日 11:30 / 決算

サイゼリヤが7月12日に発表した2023年8月期第3四半期決算によると、売上高1321億300万円(前年同期比23.1%増)、営業利益35億6800万円(236.3%増)、経常利益39億4700万円(60.6%減)、親会社に帰属する当期利益26億5600万円(59.6%減)となった。

<サイゼリヤ>

今期からグループは、真のチェーンストアに向かって動き出した。2022年10月には、問題解決のスピードを上げるため、トップ直属のラインスタッフであるスーパーバイザーを設置した。2023年4月には吉川工場を改装し、新商品開発を目的とした設備などの稼働を開始した。今後、店舗作業・商品・組織の改革に着手し、収益力の底上げを行う。

また、フードロスの削減、エネルギーの効率化による省エネ、プラスチックの再利用等、SDGsに取り組み、ESGを重視した経営活動を行った。新たな立地の開発も推進しており、2022年12月には島根県1号店としてゆめタウン出雲店、四国1号店として香川県にイオンモール綾川店、2023年5月には、青森県1号店としてELM(エルム)店を出店した。

日本国内では、新型コロナウイルス感染症への行動制限が徐々に緩和されたことで、客数は増加傾向にある。しかしながら、資源価格の高騰と円安による食材価格やエネルギー価格の上昇の影響を受けており、売上高は874億5300万円(18.6%増)、営業損失は15億7700万円(前期は21億7700万円の営業損失)となった。

アジアは、中国政府のゼロコロナ政策による度重なるロックダウンの影響はあるものの、新規出店を継続的に進め、店舗数が増加したことなどにより、売上高は446億3400万円(32.8%増)、営業利益は49億6100万円(62.4%増)となった。

通期は、売上高1772億円(22.8%増)、営業利益61億円(1342.1%増)、経常利益61億円(43.4%減)、親会社に帰属する当期利益42億円(25.8%減)を見込んでいる。

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