近鉄百貨店/3~5月、FC事業推進と売場改装で営業利益2億4000万円
2023年07月13日 10:50 / 決算
近鉄百貨店が7月12日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、売上高265億6200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益2億4000万円(前期は2億1900万円の損失)、経常利益1億3800万円(前期は1億6700万円の損失)、親会社に帰属する当期利益1億7900万円(377.2%増)となった。
百貨店業の売上高は216億1600万円(7.7%増)、営業利益1億2500万円(前期は営業損失3億6100万円)となった。百貨店業では、中期経営計画の基本方針に「百貨店の強みの収益事業化」を掲げ、フランチャイズ事業の強化に取り組んだ。
あべのハルカス近鉄本店にある日本最大級のレストラン街「あべのハルカスダイニング」14階に、自社では初となる、フランチャイズ契約による本格的なレストラン事業「ベビーフェイス スカイテラス あべのハルカス店」を4月12日にオープンした。長さ10メートルのビバレッジバー(ドリンクバー)を設置するほか、ブティックホテルを彷彿とさせる開放的な空間を創出し、特別な時間を満喫できるレストランを展開する。今回のオープンにより、自社のフランチャイズ事業は20業種となった。
また、中期経営計画に掲げる『あべの・天王寺エリア「ハルカスタウン」の魅力最大化』の取組みとして、前年3月から「スクランブルMD」を取り入れた売場改装を実施しており、この第三弾の編集売場として「美sion Terrace」を4月27日にオープンした。美容や健康に対する意識が高い「オトナ女子」をターゲットに「悩みに寄り添い理想的な自分への未来投資」や「日常生活をアップデート」といった付加価値を提案している。
このほか、中期経営計画に基づく地域共創型「タウンセンター化」実現のため、橿原店で「近鉄百貨店」×「ハンズ」のコラボショップ「プラグス マーケット(Plugs Market)」開業に合わせて、「全館まるごと奈良フェア」を開催したほか、上本町店でも「プラグス マーケット(Plugs Market)」をオープンし全館で「ええやん!大阪再発見フェア」を開催するなど、お客へ新たな価値を提案する施策を展開することで、中期経営計画を着実に推進した。
通期は、売上高1107億円(2.6%増)、営業利益30億円(91.5%増)、経常利益23億円(18.2%増)、親会社に帰属する当期利益15億円(20.8%減)を見込んでいる。
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