吉野家HD/3~5月、新型コロナの規制緩和で増収増益
2023年07月13日 10:50 / 決算
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吉野家ホールディングスが7月12日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、売上高442億7800万円(前年同期比9.9%増)、営業利益14億3400万円(225.6%増)、経常利益16億4200万円(24.3%減)、親会社に帰属する当期利益10億2400万円(29.8%減)となった。
国内事業の売上高は、新型コロナウイルス感染症の規制緩和に伴い前年同期を大幅に上回った。各事業が「客数増加」に向けた販売施策を展開する一方で、3月にはマスクの着用が個人の判断に委ねられ、5月には新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類から5類へ移行されるなど、社会経済活動の正常化、それに伴う人流の増加を背景とした外部環境の変化による追い風を受けた。
海外事業の売上高は、中国とアセアン地区の既存店売上高の回復に加え、アメリカの堅調な推移によって前年同期を超えた。前年にロックダウンなど感染防止に向けた厳格な措置が取られた中国では、政府のゼロコロナ政策の転換による人流の増加によって、既存店売上高が段階的に回復した。
コストについては、政府による光熱費の負担軽減策の支援を受けた一方で、原材料費や光熱費の上昇が継続し依然として先行きは不透明な状況が続いており、引き続き食材ロスの低減や適正な経費コントロールに取り組んだ。
通期は、売上高1760億円(4.7%増)、営業利益46億円(33.9%増)、経常利益47億円(46.2%減)、親会社に帰属する当期利益24億円(66.8%減)を見込んでいる。
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