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綿半HD/4~6月、原価高騰や節約志向の高まりなどで営業利益51.6%減

2023年07月27日 17:39 / 決算

綿半ホールディングスが7月27日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高297億6200万円(前年同期比3.9%減)、営業利益2億4000万円(51.6%減)、経常利益3億9200万円(39.4%減)、親会社に帰属する当期利益2億2800万円(31.2%減)となった。

小売業の売上高は199億5600万円(3.9%増)、セグメント利益は3億5800万円(29.2%減)。スーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販など多種多様な業態を展開しており、「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」「流通網の拡大」「オリジナル商品の開発・SPA化の加速」を重点施策として取り組んできた。

「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」では、綿半ドラッグの運営する既存のドラッグストアを改装して「ウェルネスライフガーデン」にリニューアル。ペットの生活や健康を豊かにすることを目的とした、動物病院やペットサロンなどの併設店舗で、綿半グループとしては初の業態となる。さらに、綿半スーパーセンター権堂店(長野市権堂町)に、買物中に処方箋薬の受取が可能な調剤薬局を新たに開設した。

「流通網の拡大」では、世界各地からの食料品の直接仕入を開始。従来より低価格でより良い商品を提供可能になった。安定供給できる体制をより強固なものにすべく、サプライチェーンの構築に取り組み、産地から低温を維持し続けるコールドチェーンの構築も継続する。

「オリジナル商品の開発・SPA化の加速」では、グループシナジーを活かして、貿易事業で輸入している天然原料を用いた食料品の開発や、新たにグループ入りした小諸動物病院と共同でオリジナルのペット用品を開発などを行う。

建設事業の売上高は79億5400万円(24.9%減)、セグメント損失は2億1800万円(前年同四半期は1億8400万円のセグメント利益)。大きく伸長した昨年からは減収減益だが、足元では受注・売上ともに計画通りに推移しているという。長野県産の木材の有効活用による地域経済の活性化や、木を使った商品開発、ミャンマー及び大連のCADセンターで作図DXによる作業効率化などに注力している。

貿易事業の売上高は16億4800万円(50.1%増)、セグメント利益は2億9100万円(567.2%増)。メキシコから輸入しているウチワサボテンの果実を使用した炭酸飲料を、綿半スーパーセンターのカフェコーナーで販売したほか、エヌ・ビ-・エル社とキラヤサポニン配合飼料の鳥インフルエンザ感染予防効果の可能性を検討する共同研究を開始した。

通期は、売上高1380億円(2.8%増)、営業利益27億2400万円(13.4%増)、経常利益31億2000万円(2.0%増)、親会社に帰属する当期利益18億5000万円(11.9%増)を見込んでいる。

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