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王将フードサービス/4~6月売上高・営業利益が過去最高に、価格改定後も店内飲食増

2023年07月31日 17:08 / 決算

王将フードサービスが7月31日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、売上高246億2300万円(前年同期比8.9%増)、営業利益24億1500万円(10.5%増)、経常利益25億1700万円(17.3%減)、親会社に帰属する当期利益21億3500万円(14.0%増)となった。

コロナ禍で落ち込んだ消費者の外食意欲の高まりやインバウンド需要が戻ってきたことで、顕著な回復傾向が見られた一方、人手不足に加えて、人件費や食材原価、エネルギー価格の大幅な上昇がコストを押し上げており、価格への転嫁を含めて対策が急務になっている。

2022年に2度行った価格改定後も客足は伸び続け、特に店内飲食が伸びるとともに、テークアウト&デリバリーも引き続き多くの顧客が利用した。結果、2022年2月から2023年6月まで、17カ月連続で月比過去最高売上を毎月更新しており、今年5月には単月として創業以来過去最高売上高を記録。2024年第1四半期の売上高246億2300万円は、第1四半期として過去最高額となった。

営業利益は、原材料の高騰や光熱費の単価上昇があったものの、増収効果に加え、高付加価値商品の販売による原価率の低減や水道光熱費増加の抑制などで、前年同期に比べて2億2900万円(10.5%)の増益。こちらも第1四半期で過去最高となる24億1500万円となった。

経常利益は、前年同期に比べて5億2700万円(17.3%)の減益で25億1700万円だったが、営業時間短縮に伴う協力金収入の減少という特殊要因を除けば2億1900万円の増益となる。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、同理由に加え、固定資産売却益の計上などで前年同期に比べて2億6200万円(14.0%)の増益により、21億3500万円となった。

店舗展開の状況は、直営店2店、FC加盟店1店の新規出店、直営店1店のFC加盟店への移行、直営店2店、FC加盟店5店の閉店を行った。これにより期末店舗数は、直営店541店、FC加盟店187店となり、合計店舗数は728店舗だった。

通期は、売上高983億2000万円(5.7%増)、営業利益81億6700万円(2.3%増)、経常利益83億8600万円(8.2%減)、親会社に帰属する当期利益53億8800万円(13.3%減)を見込んでいる。

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