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サイゼリヤ/8月期は売上高1832億円、新商品開発などで収益力の底上げに着手

2023年10月11日 18:27 / 決算

サイゼリヤが10月11日に発表した2023年8月期決算によると、売上高1832億4400万円(前年同期比27.0%増)、営業利益72億2200万円(1607.6%増)、経常利益79億4900万円(26.2%減)、親会社に帰属する当期利益51億5400万円(8.9%減)となった。

行動制限緩和による経済活動の正常化に伴い、個人消費意欲の高まりとインバウンド需要が回復しつつある中、慢性的な人手不足に加え、資源価格の高騰と円安による食材価格・エネルギー価格の上昇の影響により、厳しい経営環境が続いている。

国内では、客数が回復傾向にあるが、売上高は1204億8200万円(前期比19.1%増)、営業損失は14億円9100万円(前期は21億100万円の営業損失)となった。

このような状況のもと、同社は2022年10月、問題解決のスピードを上げていくため、トップ直属のラインスタッフであるスーパーバイザーを設置した。2023年4月には、吉川工場に新商品開発を目的とした設備を新設し、稼働を開始。今後、店舗作業・商品・組織の改革およびDXの推進に着手し、収益力の底上げを行っていく。

また、フードロスの削減、エネルギーの効率化による省エネ、プラスチックの再利用など、SDGsに取り組み、ESGを重視した経営活動を行ってきた。新たな立地の開発も推進しており、2022年12月には、島根県1号店として「ゆめタウン出雲店」、四国1号店として香川県に「イオンモール綾川店」、2023年5月には、青森県1号店として「ELM(エルム)店」を出店した。

次期は、売上高2110億円(15.1%増)、営業利益131億円(81.4%増)、経常利益128億円(61.0%増)、親会社に帰属する当期利益82億円(59.1%増)を見込んでいる。

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