ベルーナ/4~12月はアパレル・雑貨通販事業など苦戦し減収減益

2024年02月05日 11:30 / 決算

ベルーナが1月31日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高1562億7800万円(前年同期比2.6%減)、営業利益57億2500万円(27.3%減)、経常利益69億3000万円(21.6%減)、親会社に帰属する当期利益50億8100万円(5.6%減)となった。

<ベルーナ>

アパレル・雑貨通販事業は、円安の影響、原材料や資材の価格高騰により仕入原価や紙・印刷代等の広告費が上昇したことを受け、商品価格の見直しや紙媒体における発行量の抑制をした。これによりレスポンスが悪化し、再度商品価格の見直しを行ったものの大幅な改善には至らなかった。また、紙媒体の発行量を抑制したため新規顧客の獲得が減少し、稼働顧客数も減少傾向となった。この結果、売上高は588億4400万円(16.5%減)となり、セグメント損失は15億3900万円(前期は18億1100万円のセグメント利益)となった。

化粧品通販事業は、国内のECを中心とした新規顧客の獲得が効率的に行えており、また国内外での卸販売も好調に推移したことから増収増益となった。健康食品通販事業は、既存主力商品に絞った効率性重視の広告展開を行ったため減収となったものの利益率が改善し増益となった。この結果、売上高は110億3800万円(1.0%増)となり、セグメント利益は6億7800万円(108.6%増)だった。

看護師向け通販事業は、新型コロナウイルス感染拡大時に増加した特需顧客向けの紙媒体発行を抑制するなど、広告宣伝費の適正化を図ったため減収となった。一方で、円安の影響、原材料や資材の価格高騰により仕入原価は上がったものの広告宣伝費の適正化が功を奏し受注効率が大きく改善し増益となった。この結果、売上高は98億円(8.7%減)となり、セグメント利益は4億4900万円(118.3%増)となった。

和装販売事業は、不採算店舗の撤退、既存店舗の来客数の減少、顧客購入単価の下落により減収減益だった。また、衣裳レンタル事業は、卒業式袴の早期受注会の実施による受注増に伴い、受注経費の増加が発生した。この結果、売上高は147億1600万円(7.2%減)となり、セグメント損失は7億4900万円(前期は5億1300万円のセグメント損失)だった。

通期は、売上高2085億円(1.8%減)、営業利益100億円(10.9%減)、経常利益110億円(11.7%減)、親会社に帰属する当期利益70億円(5.6%減)を見込んでいる。

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