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クオールHD/4~12月営業利益16.2%減、運営コスト増加

2024年02月05日 17:21 / 決算

クオールホールディングスが2月2日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高1345億2800万円(前年同期比6.7%増)、営業利益57億2900万円(16.2%減)、経常利益65億2300万円(8.0%減)、親会社に帰属する当期利益37億7400万円(9.2%減)となった。

保険薬局事業の売上高は1232億5300万円(6.9%増)、営業利益は75億9300万円(8.2%減)。

前期に実施したM&Aや新規出店の寄与と在宅・施設調剤の推進などで、受付回数と運営コストが増加した。

新規出店18店舗、事業譲受3店舗、子会社化による取得14店舗の計35店舗増加した一方、閉店により5店舗減少した結果、事業全体で店舗数は922店舗となった。今後も付加価値の高い薬局を展開するために、戦略的な新規出店やM&Aにより規模の拡大を図っていく。

医療関連事業の売上高は112億7400万円(4.3%増)、営業利益は8億8400万円(23.6%減)。

CSO事業では、MR派遣需要の拡大により、派遣数が増加する一方、採用に係る費用は増加した。医薬品や食品等の開発業務の受託事業では、食品試験を中心とした受注の増加により拡大している。

紹介派遣事業では、各職種で紹介派遣の需要が順調に拡大するとともに、取引先数の増加や営業の業務分業化などの各種取組みにより、成約件数が増加した。

出版関連事業では、既存顧客に向けて、がん領域やデジタル資材等の成長性の高い資材を提供するとともに、学会などの製薬企業以外の顧客との取引を拡大。安定した収益が見込まれるコンベンション事業を拡大するとともに、新規に立ち上げたコンプライアンスサービス事業と既存の資材制作事業を組み合わせることで、各種規制に即した質の高いサービスを提供していく。

医薬品製造販売事業では、第一三共エスファのグループ化によるシナジー効果を実現するための取り組みを行っている。既存製品に加え、2022年12月に発売を開始した、新型コロナウイルス抗原検査キット「テガルナスティックSARS-CoV-2 Ag」の販売促進を引き続き行っているものの、薬価改定による売上高の減少や原材料価格の高騰が業績に影響しているという。

通期は、売上高1800億円(5.9%増)、営業利益100億円(5.3%増)、経常利益107億円(6.0%増)、親会社に帰属する当期利益62億円(9.6%増)を見込んでいる。

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