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ABCマート 決算/2月期はインバウンド回復・アパレル好調で増収増益

2024年04月15日 10:30 / 決算

エービーシー・マート(ABCマート)が4月10日に発表した2024年2月期決算によると、売上高3441億9700万円(前年同期比18.7%増)、営業利益556億7100万円(31.6%増)、経常利益578億3400万円(33.4%増)、親会社に帰属する当期利益400億900万円(32.2%増)となった。

<ABCマート>
ABC-MART

国内における売上高は20.1%増の2378億7400万円、セグメント利益は30.6%増の457億2500万円となった。国内店舗の営業状況は、下期に入り、都心部の大型路面店の売上がコロナ前の水準にまで回復した。通期の売上高増収率(通販含む。)は、「OSHMAN’S」を除き、全店で17.2%増、既存店で16.8%増だった。

インバウンドの増加により、物価上昇下においても高単価スニーカーの販売が好調だったこととアパレル売上の伸長により、既存店の客単価が8.8%上昇した。オンライン販売については、デジタル売上高(実店舗におけるEC在庫の販売分を含む。)が5.6%増となった。

店舗展開では、郊外のショッピングセンターを中心に45店舗の新規出店をした。トレンドアイテムとスポーツアパレルの拡充を図るため、「GRAND STAGE」と「ABC-MART SPORTS」の出店を拡大した。業態変更を目的としたスクラップアンドビルドと好立地への移転を実施したため、34店舗の閉店を行った。これらの結果、期末の国内店舗数は1095店舗となった。

既存店では、増床改装を中心に55店舗の改装(うち35店舗は増床改装、27店舗は業態変更)を実施した。「ABC-MART」や「ABC-MART SPORTS」など複数のバナーを一カ所に集めた複合業態店舗の出店拡大を積極的に進めた。これらの結果、期末時点の「GRAND STAGE」は87店舗、また複合業態店舗は103店舗となった。また、今期から連結の範囲に加わったオッシュマンズ・ジャパンが運営する「OSHMAN’S」は上記国内店舗数に含めている。「OSHMAN’S」は5店舗出店、1店舗閉店、計14店舗だった。衣料品の販売がメインの「OSHMAN’S」は「GRAND STAGE」とターゲット層が類似していることから、相互送客による売上拡大と業務効率による利益獲得を目的に「GRAND STAGE」と「OSHMAN’S」の同施設内における共同出店を進めている。期末時点において8店舗を展開している。

次期は、売上高3658億円(6.3%増)、営業利益587億円(5.4%増)、経常利益597億円(3.2%増)、親会社に帰属する当期利益403億円(0.7%増)を見込んでいる。

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