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三菱食品 決算/3月期経常利益が3期連続で過去最高、コンビニ向け・業務用が回復

2024年05月10日 13:18 / 決算

三菱食品が5月9日に発表した2024年3月期決算によると、売上高2兆763億8100万円(前年同期比4.0%増)、営業利益295億2800万円(26.0%増)、経常利益314億700万円(24.6%増)、親会社に帰属する当期利益225億8200万円(31.9%増)となった。

<川本洋史常務>
三菱食品川本洋史常務

同日実施された決算会見で、川本洋史常務(CFO)は「コロナ5類移行で、人流が回復し、コンビニエンスストア向け、業務用中心に売り上げは好調に推移した。売り上げの増加に加え、デジタルを活用したリテールサポートが成長し増益に寄与している。経常利益は、3期連続で過去最高を更新した」と説明している。

加工食品事業の売上高は6743億6500万円(2.1%増)、営業利益は72億3600万円(25.5%増)。売上高は、コンビニエンスストア、ディスカウントストアとの取引が堅調に推移したことや、記録的な猛暑・残暑で飲料が好調であったことにより、増加。利益面は、取引の見直しに伴う採算性の向上により、前年同期を上回った。

低温食品事業の売上高は6137億5300万円(5.9%増)、営業利益は152億7200万円(24.2%増)。売上高は、スーパーマーケット、コンビニエンスストアとの取引が伸長したことに加え、業務用商材の復調、市販の冷凍食品、猛暑でアイスクリームが好調だった。利益面は、売上高増加、採算性の向上で増益となっている。

酒類事業の売上高は4950億3900万円(2.4%増)、営業利益は36億49万円(0.6%増)。昨年の駆け込み需要の反動があったものの、業務用商材の復調やドラッグストアとの取引伸長に加え、猛暑や10月の酒税改正でビールが減税となった影響もあり、増収増益を計上した。

菓子事業の売上高は2932億2300万円(7.3%増)、営業利益は48億4100万円(45.4%増)。イベント、外出需要が回復し、コンビニエンスストアやディスカウントストアを中心に取引が伸長し、業績が好調に推移した。
ている。

2025年3月期は、売上高2兆1300億円(2.6%増)、営業利益315億円(6.7%増)、経常利益330億円(5.1%増)、親会社に帰属する当期利益228億円(1.0%増)を見込んでいる。

また、経常利益の4期連続過去最高更新を予想している。

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