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三菱食品/30年度経常利益500億円目指す、IT・物流に850億円投資

2024年05月10日 14:10 / 経営

三菱食品は5月9日、経営計画「MS Vision 2030」を発表した。

同社グループのパーパス(存在意義)として従来の「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」に、「サステナビリティ重点課題の同時解決」を加え、新たなビジョンとして策定したもの。

100年の歴史を持つ卸業に、デジタルを活用したマーケティング、海外などでの新規需要獲得、人財育成を加え、計画最終年の2030年度に、経常利益500億円(当期純利益:350億円)、配当性向40%以上、ROE10%以上を維持することを目指している。

また、社員エンゲージメントスコア70%以上、FTSE(Financial Times Stock Exchange)ESGスコア4.0以上、食品廃棄量50%以上削減(2016年度対比)、CO2排出量60%以上削減(2016年度対比)と意欲的な数値目標を掲げた。

<京谷裕社長>
三菱食品京谷裕社長

同日行われた決算会見で、京谷裕社長は「当社は、前身の北洋商会から来年で創業100周年になる。次の100年を見据え、現在のような不安定な世の中、短期で目標数値を設定、達成するのではなく、先が読めないことを前提とした経営にかじを切る」と意気込みを語った。

さらに、「成長戦略として、データ×デジタル(DD)マーケティング、基幹システムの刷新など業務効率化、需要予測・最適配車システムといったSCM機能強化に約850億円を投資、デジタル活用で30年度経常利益133億円を目標としている。国内市場ではオリジナル商品の開発、海外での有望な製造・卸・小売り・外食への出資など約200億円を投資し、新規需要獲得で30年度経常利益75億円を目指す」と説明した。

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