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スクロール 決算/3月期、通販堅調もeコマースで損失計上し減収減益

2024年05月10日 10:30 / 決算

スクロールが5月8日に発表した2024年3月期決算によると、売上高798億2600万円(前年同期比1.5%減)、営業利益53億1300万円(13.2%減)、経常利益55億1200万円(11.0%減)、親会社に帰属する当期利益36億4900万円(12.5%減)となった。

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通販事業の売上高は391億6500万円(2.2%減)となり、セグメント利益は53億6700万円(0.0%増)だった。通販事業では、原材料や資源価格の高騰、円安が続く厳しいコスト環境のなか、販売価格のコントロールに取り組んだことに加え、商品供給率の改善により、受注が落ち込むなかでも前年同期を上回る売上総利益を確保した。このほか、カタログ用紙使用量削減に向けた取組みによる販促費の上昇抑制や物流効率の改善など、事業効率の最大化に努めた。

eコマース事業の売上高は159億4200万円(20.5%減)となり、セグメント損失は11億2900万円(前期はセグメント利益3100万円)となった。外出機会の増加に伴う消費者の購買行動の変化により、非常に厳しい経営環境だった。アウトドア・キャンプ用品は、市場が縮小し需給バランスが悪化した影響により販売が不調となったほか、ブランド商材においても実店舗や公式店舗を含めた市場競争が激化したことにより受注数が落ち込むなど、厳しい結果となった。また、eコマース事業では、事業効率化を目的とした事業再編に伴う費用を計上した。

ソリューション事業の売上高は249億9200万円(17.0%増)となり、セグメント利益は12億1400万円(67.4%増)だった。通販ソリューションメニューのワンストップ提供企業として、EC・通販事業者のサポートを実施。物流代行では、全国通販3PL戦略を掲げ、新規顧客の獲得に向けた営業活動や新サービスメニューの開発、物流センターの効率改善等に取り組んだ。また、決済代行では、新規クライアントの稼働に伴い取扱高が堅調に推移し、マーケティングサポートでは、アフィリエイトサービスの取扱ジャンルの拡充などにより好調に推移した。

次期は、売上高800億円(0.2%増)、営業利益60億円(12.9%増)、経常利益62億円(12.5%増)、親会社に帰属する当期利益42億円(15.1%増)を見込んでいる。

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