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カッパ・クリエイト 決算/3月期売上高2.5%増、一皿100円商品で価格訴求を推進

2024年05月10日 14:13 / 決算

カッパ・クリエイトが5月9日に発表した2024年3月期決算によると、売上高721億9600万円(前年同期比2.5%増)、営業利益16億9300万円(前期は11億200万円の損失)、経常利益17億1600万円(前期は11億200万円の損失)、親会社に帰属する当期利益13億9600万円(前期は30億4100万円の損失)となった。

原材料・エネルギー等の価格高騰による業績への影響を踏まえ、同社グループが保有する店舗等に係る固定資産の一部について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき回収可能性を検討した結果、第4四半期連結会計期間に46店舗及び2工場に対し減損処理を行い、減損損失1億1800万円を計上している。

「一皿100円(税込110円)」商品を100種以上に拡充する価格訴求に着手。厳選したネタを販売するフェアを実施し、切付・接客技術の向上(切付マイスター制度・接客マイスター制度)や、リーダー人材育成に注力してきた。

設備投資については、既存店舗を50店舗改装。改装店舗では、注文専用高速レーンや自動案内システム、セルフレジ、スマホオーダー、テークアウト専用ロッカーを導入し、顧客の利便性向上と店舗の省力化につながるサービスを強化している。

コストアップに対しては、生産性を向上させる設備の積極的な導入や、切付技術の向上等による食材歩留まりの改善を進めることで対応。コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格と食品ロスを低減してきた。

回転寿司事業の売上高は583億2400万円(3.5%増)。

珠玉の豪華ネタを堪能できる「ごち寿司」、京都漬物の老舗「京つけもの 西利」監修の「京漬物を使った寿司」5商品など、老舗・名店の職人などが監修する「名店レシピ」をはじめ、さまざまなコラボ商品の期間限定販売を通じて、価値訴求を進めてきた。

デリカ事業の売上高は138億7200万円(1.5%減)。

取引先の取り扱い商品変更の影響を受け、第4四半期の売上高は前年同四半期を下回った一方、利益面では、工場の生産性の向上に継続して取り組んだことにより、第4四半期の経常利益は前年同四半期を上回った。

商品開発では、取引先と連携し、多様化する消費者ニーズに対応することで売上高伸長を図る。新しいカテゴリーである冷凍食品に関しても取引先の開拓を行い、さらなる成長に向けた取り組みを推進していく。

2025年3月期は、売上高740億6100万円(2.6%増)、営業利益18億3200万円(8.2%増)、経常利益18億2700万円(6.4%増)、親会社に帰属する当期利益14億1000万円(1.0%増)を見込んでいる。

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