クオールHD 決算/4~9月は新規出店・店舗取得などで増収増益

2024年11月05日 15:47 / 決算

クオールホールディングスが11月1日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高1247億7100万円(前年同期比40.9%増)、営業利益60億9600万円(71.3%増)、経常利益62億2000万円(69.2%増)、親会社に帰属する当期利益12億1100万円(35.8%減)となった。

薬局事業の売上高は840億8000万円(3.8%増)、営業利益は42億3200万円(10.2%減)。業績については、前期に実施したM&Aや新規出店の寄与と在宅・施設調剤の推進等により、受付回数が増加した一方、仕入れや人件費等の運営コストが増加した。6月の調剤報酬改定に伴い、技術料単価が上昇。足元の売上高と営業利益は増加している。

出店状況は、新規出店13店舗、子会社化による取得26店舗の計39店舗を増加した。一方、閉店5店舗、事業譲渡1店舗の計6店舗減少した結果、事業全体で店舗数は953店舗となった。

なお、5月には、山梨県で調剤薬局18店舗を運営するダイナの株式を取得。7月には、JR山手線沿線に展開している行徳ファーマシーとボトムハートの株式を取得している。

薬局運営では、7月に中核子会社であるクオールで、Amazonが提供する、薬局によるオンライン服薬指導から処方薬の配送まで利用できるサービス「Amazonファーマシー」を導入した。

製薬事業の売上高は339億3600万円(前年同期8億9700万円)、営業利益は27億4200万円(前年同期は1億4200万円の赤字)。第一三共エスファのグループ化に伴い、さらなる成長を目指す。

製品ラインアップについては、AG製品を中心に拡充。MRの情報提供にグループの知見を活かすことで、医療関係者や患者目線の情報提供を行い、販売数量を拡大していく。

通期は、一過性の費用が発生したことで親会社株主に帰属する中間純利益が予想を下回り、当該実績値と足元の動向を鑑み、親会社株主に帰属する当期純利益のみ下方修正した。

売上高2700億円(50.0%増)、営業利益150億円(80.2%増)、経常利益152億円(64.2%増)、親会社に帰属する当期利益は7億円減の50億円(2.4%増)を見込んでいる。

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