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ルック/当期損失23億9700万円

2009年02月15日 / 決算

ルックが2月13日に発表した2008年12月期決算は、売上高は381億9700万円(前年同期比8.3%減)、営業損失9億6700万円(前年は2億4千600万円の利益)、経常損失11億5200万円(前年は3億6千400万円の利益)、特別損失15億8200万円の計上などにより当期損失は23億9700万円(前年は4億1千万円の利益)と、大幅な赤字となった。

効率的な経営を推進のため、不採算ブランドの廃止を断行し、新規ブランドの「ポール&ジョーシスター」の全国展開、「マリメッコ」、「マイプリンシプル」の積極的な出店など経営資源の集中化を図った。

また、新たな顧客層・販路の開拓のため、婦人服製造小売業のエル・ターミナルを設立し、駅ビル、ファッションビルなどへの販路拡大を図った。

しかし、秋以降の金融危機の影響による急激な景気の悪化、消費動向の低迷により、売上、利益ともに目標数値と大きく乖離する事となり、収益構造の抜本的な改善を図るため人員削減を含む事業構造改革を実行した。

その結果、ルック単体の業績は売上高312億6700万円(6.4%減)、経常損失12億6900万円(前年は2億4千300万円の利益)となった。また、投資有価証券売却益3億8400万円などを特別利益として計上し、希望退職者募集による退職特別加算金等として7億2500万円、物流倉庫の移転に伴う費用2億7600万円などを特別損失として計上し、当期損失は25億1200万円(前年は2億5千800万円の利益)という結果となった。

韓国は、基幹ブランドの企画の見直しが功を奏し、予定を上回る業績で推移したが、売上、利益は大幅なウォン安の影響を受け、売上高64億4600万円(17.7%減)、経常利益2億6500万円(44.3%増)だった。

香港のルック(H.K.)Ltd.は、売上高3億8700万円(22.0%減)、経常利益2500万円(52.9%減)。

国内子会社2社は、2008年11月より事業を開始し、エル・ターミナルは、2ヶ月間の営業活動により売上高は1億7100万円、損益はシステム関連設備の先行投資などにより、7200万円の経常損失。

次期の見通しでは、販売チャネルの拡大と新たな顧客層の獲得を目的として設立したエル・ターミナル、物流コストの削減、リードタイムの短縮を目的として設立いたしました物流会社エル・ロジスティクスの国内子会社2社が今期より通期稼動する事により、売上拡大、経費削減の両面において効果を発揮するものとみている。

来期の業績見通しは、売上高310億円(18.8%減)だが、営業利益、経常利益、当期利益ともゼロを見込んでいる。

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