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森ビルは6月11日、港区虎ノ門に「虎ノ門ヒルズ」をオープンする。
施設の敷地面積は1万7069㎡、建築面積は9391㎡、延床面積は24万4360㎡。1階~4階に商業施設を設置、総店舗面積は約3500㎡で飲食店17店、物販2店、サービス5店の合計24店を集積した。飲食店の座席数は約1000席となる。
4階、5階には会議などに使用できるカンファレンス施設、6階~35階は主力のオフィス、37階~46階は総戸数172室の住宅、47階~52階にハイアットが運営するライフスタイルホテル「アンダーズ東京」を配置した。
約6000㎡のオープンスペースを設けたほか、施設周辺にはテラス席を設け、開放的な作りの施設を目指した。
店舗のリーシングにあたっては、主力となるオフィスに勤めるオフィスワーカーのライフスタイルをサポートすることを目的とした。虎ノ門ヒルズ周辺には、飲食店が少ないこともあり、飲食店を中心に展開。コンビニや靴の修理、スパなど、オフィスワーカーの利便性を高める店舗を集積した。
1階では、アンダーズ東京が運営するビア&バーガーの「ビブ」を配置。店内36席、テラス36席を配置。平均予算は1800円で、本場仕込みのクラッシックバーガーなどを販売する。
また、路面に面して毎日使える地域密着型のペストリーカフェ「ペストリーショップ」を配置。店内には17席を配置、平均予算は1500円を想定する。
虎ノ門ヒルズの愛宕通り沿いの対面には、アウディの体験型コンセプトスペース「Audi driving experience quattro park」と併設する形で、アルコールも提供するカフェ「GOOD MORNING CAFE&GRILL」を配置した。
施設の2階に相当するフロアには、ステップガーデンとオーバル広場と名付けた緑化スペースを配置。ピクニック的な利用もできる公共スペースを提供する。
オーバル広場に面して、別棟でガーデンハウスを設置。ガーデンハウス内には、フランスパンの専門店「メゾンカイザー」が運営する初の本格的飲食併設店舗「メゾンカイザーカフェ」が出店する。
36坪の店内に客席44席を設置。主力のパンメニューは常時60種類を展開するほか、昼のランチと夜のディナー営業を実施。フランス料理の技法を生かしたメニューを提案し、昼はカフェ、夜はパブ風な店舗として運営する。
2階には、オフィスエントランスに面して「TORANOMON KOFFEE」を配置した。オフィスゾーンと商業施設の床を共通の物として、あえて一体感を演出した。中央のレジで注文した後、2つのどちらかのカウンターで商品を受け取る仕組みとした。
「OMOTESANDO KOFFEE」が商業施設に初出店するもので、バリスタがお客とのコミュニケーションを取りながら、かつ、早く注文に対応できるサービスを目指す。
カフェでは森ビルが「虎ノ門ヒルズカフェ」を展開。トランジットジェネラルオフィスが運営し、中華とフレンチを融合した「Chi-FU」の東シェフがメニューを監修した。
店内27席のほか、テラス席40席を配置。平日は8時から営業し、オフィスワーカーの朝食需要にも対応する。
ランチは1000円前後のメニューを展開。店内のほか、テイクアウトにも対応し、昼食時の混雑緩和ができる工夫をした。
アトリウムに面する店舗では、隣接するガーデンに続く開放感あふれる空間で、四季を感じながら食事を提供する。新業態「above GRILL&BAR」と「虎ノ門ARBOL」の2店を配置した。
above GRILL&BARは平日は、8時から11時に、朝食営業を実施。おかゆを中心としたメニューを提供する。11時~15時はランチ、15時~17時はカフェ、17時~23時はディナーと時間帯別にメニューを変え、オフィスワーカーの多様な生活シーンに対応した営業を目指す。
そのほか、アジアンリゾートを体感できる新しい形のカジュアルダイニング&スタンディングバー「アジアンリゾート&カクテルハウスグリーンラタン」が出店した。
ランチとディナーで営業し、500種類以上のカクテルやアジア料理を提供。個室を含め店内に160席を配置、平均予算は昼1000円、夜4300円を想定する。
1・2階は8月下旬に、日本初のビストロ×カフェ×エピスリー(食物販)が融合した食の複合ショップ「Pirouette(プルエット)」を導入し、新しいライフスタイルを提案する予定だ。
<オフィスワーカーのサポート機能を集積した「THE 3RD」>
3階は、オフィスワーカーのサードプレイスゾーン「THE 3RD(ザ サード)」を設置。約170坪のゾーンを古材を使ったインテリアで統一した。
THE 3RDは、「THE 3RD CAFE」を併設したコンビニエンスストアの「ファミマ!!」を中心に、コンビニエンスストア、カフェ、ブックストア、ビジネスラウンジ、ヘアサロン、シューリペア、フラワーショップで構成する。
ファミマ!!に設置したビジネスラウンジには、オープンテーブルのほか、個室のワーキングスペースも設置。オフィスワーカーの簡単な打ち合わせや、個人的な資料作りなどをサポートできる体制を整えた。
ビジネスラウンジはイートインコーナーとしての役割もあるため、ファミマ!!でもカフェを販売。フローズンヨーグルトやスープといった軽食も販売する。
ファミマ!!内には、ロイヤルグループのR&Kフードサービスが運営するカフェ「THE 3RD CAFE」が出店する。
虎ノ門ヒルズのために開発した店舗で、主力のスタンダードコーヒーのほか、ベーグル、サンドイッチなども飲食メニューも強化した。
THE 3RD CAFEはディナー需要にも対応、夜はアルコールも提供し、オフタイムの需要にも対応する。店内にはキッチンを配置し、おつまみメニューも提供する。
店内にはソファを配置したほか、DJスペースを設置。夜は、DJによる音楽の演出を行う予定で、カフェバーとして運営する。
オフィスワーカーの利便性を高める施設として、シューリペアの「ミスターミニット」、フラワーショップの「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」、ヘアサロンの「トレス」を導入した。
そのほか、デイ・スパの「スーラ NYC トーキョー」、「虎ノ門ヒルズおおかわら歯科医院」をサービス施設として配置した。
飲食店では、「和食バル音音」、香港のカフェ&レストラン「糖朝」、ビアパブの「虎ノ門ホップ」が出店した。
虎ノ門ホップは、常時10種類以上のドイツビールを提供するビアレストランの新業態。提供するビールは樽生ビールにこだわった。
樽生ビールは各銘柄ごとの専用グラスで提供。他の外国ビール専門店よりも手頃な価格帯で提供する。国産ビールはなく、手軽な価格でドイツビールを提供することで、ドイツビールに触れる機会を増やしていくという。
4階は、スペインバル、寿司、うどん、串揚げ、ステーキ、フレンチバールといった、バラエティ豊かなレストランを路面店スタイルで展開する。
熟成肉専門店但馬屋は、黒毛和牛のステーキ専門店として出店。ドライエイジングにより45日間熟成した肉を提供。店頭でもドライエイジングのディスプレイを実施する。
女性客も利用しやすい揚げ物専門店として、串揚げ料理の「串あげもの旬s」が出店。旬の野菜、魚介、肉などの揚げ物のほか、焼き物も提供する。
女性客を意識した店舗として、「創作うどんとおでん あんぷく」を導入。女性が一人で入れるうどん店をコンセプトとした、和洋中を織り交ぜたバリエーション豊かな創作うどんを提供する。
あんぷくの店頭では、おでんの販売を実施。屋台形式でカウンターを設置し、気軽な飲食需要に対応する。
寿司専門店では、「意気な寿し処阿部」を導入。上層階のアンダーズ東京には、寿司に対応した店舗がないため、外国人などが寿司を要望した時にも対応できる店ぞろえとした。
スペインバルも展開し、五反田で人気の「スペインバル ジローナ」が商業施設に初出店した。ワインとともに本格的なスペイン料理を提供する。
フレンチでは、「フレンチカフェ&ワイン虎ノ門バール」が出店。元高級フレンチの総料理長がガルニチュール(付け合せ)をテーマに、裏メニュー的な料理をワインとともに提供する。
商業施設のほか、37階には、フィットネスセンター「AO SPA AND CLUB」を設置。アンダーズ東京の宿泊者、住居棟の居住者のほか、外部の会員も利用することができる。
主力のオフィスゾーンは、基準階貸室面積が約3400㎡(約1000坪)なのが特徴。事務所総貸室面積は約9万9300㎡とした。
37階~46階に展開する「TORANOMON HILLS RESIDENCE」は総戸数172戸で、占有面積は44.80㎡~239.83㎡とした。
現在の交通アクセスは、銀座線「虎ノ門駅」徒歩5分、日比谷線「神谷町駅」徒歩6分、同「霞が関駅」徒歩8分、都営三田線「内幸町駅」徒歩8分、JR新橋駅徒歩11分となっている。将来的には、日比谷線の神谷町と霞ヶ関駅の中間点である虎ノ門ヒルズ付近に新駅建設構想も上がっているという。
現在、虎ノ門ヒルズ周辺で、オフィスを中心とした棟と住宅を中心とした棟の2つの大型の再開発について地元と協議をしている。将来的には、新たに建設する2つの別棟内に、アパレルや服飾雑貨の店舗を集積し、虎ノ門ヒルズとあわせて、一大商業集積を形成したい考えだ。
虎ノ門ヒルズの開業にあわせ、新キャラクターとして、ドラえもんをモチーフにした「トラのもん」を作成。100年後からやってきたネコ型ビジネスロボットという設定で、TVCMなどで、施設をアピールする予定だ。
虎ノ門ヒルズに続く環状二号線は「新虎通り」として、2020年の東京オリンピックへ向け東京都が主体となって整備を進める予定で、幅13mの歩道を中心に「東京シャンゼリゼプロジェクト」を立ち上げている。
東京シャンゼリゼプロジェクトを受け、新虎通りに本社を構えるキーコーヒーが、本社1階に「KEY’S CAFE」をオープンしたほか、キーコーヒーグループのアマンドも新虎通りに新店をオープンした。
今後、東京シャンゼリゼプロジェクトを地元と協力しながら、支援していくという。
施設概要
所在地:東京都港区虎ノ門1-23-1~4
敷地面積:1万7069㎡
建築面積:9391㎡
延床面積:24万4360㎡
階数:地下5階、地上52階、塔屋1階
用途:事務所、住宅、ホテル、店舗、カンファレンス、駐車場
高さ:地上247m
■虎ノ門ヒルズ
http://toranomonhills.com/ja/
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