矢野経済研究所は4月18日、電子書籍市場に関する調査結果2012を発表した。調査によると、2011年度の電子書籍市場は7.9%増の723億円になる見込みだ。
2011年度は、電子書籍コンテンツのラインアップが強化され、電子書籍市場は堅調に拡大すると見込む。
ただし、日本の電子書籍市場は、著作権の問題や既存出版流通との関係など多くの課題があり、米国のように爆発的な市場拡大ではなく、外資の参入等を経ながら段階的に拡大していくものと見られるという。
2010年度の電子書籍市場規模は、670億円(6.3%増)となった。2010年のApple社iPadの発売を契機に電子書籍は世間の注目を集め、多くの電子書籍コンテンツが商品化された。
ただし、コンテンツのラインアップが充分でないことなどから、電子書籍市場はまだ立ち上がりの段階といえるという。