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ライフ/「売上高8000億円は達成させる」岩崎社長が語る次のビジョン

「2021年度売上高8000億円、経常利益200億円」、ライフコーポレーションは第6次中期経営計画の数値目標を12月14日に発表した。今回、岩崎高治社長に、第5次中期経営計画の振り返りと2018年3月から始まる第6次中期経営計画の概要について聞いた。

<岩崎社長>
岩崎社長

――第5次中期経営計画の達成状況は。

岩崎 2015年度~2017年度を対象とした第五次中期3か年計画に掲げた売上高1000億円増は達成できた。5600億円だった売上高は6600億円を超える水準を達成できる。

投資は700億円を計画し、計画通り新店・改装を中心に投資をした。700億円の投資をして1000億円の売上を上げる計画は達成できた。

ただ、残念ながら利益は計画を下回り足踏みしている。人件費の高騰は一過性の問題ではなく、売上高は確保できても利益は良くない。(経常利益は110億円に対して30億円の増加を目指したが、129億円に留まる見込み)

足元の状況では第3四半期の既存店売上高は1.7%増、11月単月では2.9%増だった。第1四半期は2.1%増、第2四半期が2.4%増なので、第3四半期は厳しかった。

3月~11月累計の既存店売上高は2.1%増、客数1.2%増、客単価0.8%増だった。12月は13日までの数字で、5%増を超えていて、1月、2月がよほど悪くない限り、5期連続で既存店売上高は前年を越える見込みだ。

<ライフコーポレーションの業績の推移>
ライフコーポレーションの業績の推移
出典:ライフコーポレーションホームページ

――既存店売上高が堅調な要因は。

岩崎 3月から11月で食品の伸びが約2%と堅調なことに加えて、生活関連が4%増、衣料品が1%増となったこともある。生活関連ではドラッグストアの品ぞろえだとか、売り方だとかをかなり勉強させていただいた。そういったところの成果が出ている。

これまで、ドラッグストアの売れ筋商品であっても当社にはない商品が結構あった。こういったものを特に付加価値のある商品を中心に入れていった。価格面でもドラッグストアに負けない価格とした。

その結果、ライフには来ているんだけど、生活関連はライフで買っていないというお客様が半分程度いたが、せっかく来ていただいているのだから、品ぞろえや価格で施策を打った。

ワントゥワンマーケティングもやった結果、「ライフって生活用品も安いのね、良い商品もあるのね」ということが伝わった。

<ライフ神田和泉町店のドラッグ売場>
ライフ神田和泉町店のドラッグ売場

衣料品は気温が冷え込んだということももちろんあるが、去年の下期くらいから数字が上がってきており、一周してもまだ伸びている。首都圏と近畿圏が合同で、付加価値のついた商品開発をしていることが少しずつ軌道に乗ってきている。

衣料品と生活関連品があるから、ライフに来ているというお客さまが少なからずいらっしゃる。これがライフらしさだと思っているので、引き続き生活関連はもちろんのこと、衣料品についてもしっかりとやる。

例えば、12月に出店した氷川台というお店は外観が大きなお店で2階があるようにみえるが、2階は駐車場となっている。すると「2階に衣料品があると思ったから来たのに、衣料品がないから、裏切られた」みたいなお客様もいる。

企業によっては衣料品縮小というところもあるが、うちは衣料品をますます強化してやっていく。

<ライフ神田和泉町店の衣料品売場>
ライフ神田和泉町店の衣料品売場

――第6次中期経営計画の概要は。

岩崎 いままでの中計は3年間で計画してきたが、第6次中計は4年間で計画している。これはいまから6年前に「ネクスト10」ということで10年の大きなビジョンを作った。第4次中計3年、第5次中計3年ということで、次は4年の計画で、「ネクスト10」の目標に合わせる。

「ネクスト10」で掲げた数値目標は、2021年度に店舗数400店舗、売上高8000億円、経常利益200億円だった。第6次中期経営計画の最終年度2021年度の数値目標は、店舗数は300を超えるが、400には届かない。1店舗あたりの売上は上がっているので、売上高8000億円は「ネクスト10」で掲げた目標を達成させる。経常利益の200億円も変えずに進める。

但し、世の中はものすごいスピードで変化しているので、従来の延長線上の取り組みでは競争を勝ち抜くことはできない。社内では、「一度、会社をぶっ壊すぞ」と言っている。会社を壊して作り直すということをやろうというのが第6次中計でやることだ。

2017年度と2018年度は、しっかりと壊すものは壊して、作り変えるものは作り変えるという年に位置付ける。2019年度には消費税の増税が決定されている。ここで消費マインドが冷え込むことが予想されるので、消費増税にしっかり耐えられるように、2017年度から将来に向けた準備をしていく。

――壊さなきゃいけないものと、変えていけないものは何か。

岩崎 壊さなきゃいけないものは、本部とお店の関係だ。これを一回、見直す。みんな一生懸命やってる。本部はいろんなことを言うけど、現場は人もいないので、現場が受けきれる受容量を超えた指示が出ている。ここは壊す、実際に本社の人員を減らしてお店に行かせるので、ここは大きく変わると思う。

変えて行けないものは、ライフのDNAである一人一人が真面目で、人に対して優しい面は守っていきたい。

<中計実施に向けて6月には川崎総合物流センターを稼働させた>
中計実施に向けて6月には川崎総合物流センターを稼働させた

――第6次中計の具体策は。

岩崎 第6次中計でやっていくことは、「ライフらしさ」を明確に打ち出し、「ライフ」ブランドを確立することだ。生鮮の鮮度がしっかりしているとか、惣菜ががおいしいだとか、接客がしっかりしているとか、本当に他社との違いを明確に打ち出しブランドを確立する。

そのためにやることは大きく4つある。人への投資、お店への投資、商品の改革、ネットスーパー・カード戦略だ。

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