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2023年の恵方巻/平均価格約900円、前年から70~160円値上げ

2023年01月27日 15:00 / 商品

帝国データバンクは1月26日、2023年節分シーズン「恵方巻」価格調査の結果を発表した。

<前年から70~160円前後アップ>
前年から70~160円前後アップ
※出典:帝国データバンクホームページ

全国の大手コンビニエンスストア・外食チェーン・スーパー・百貨店・日本料理店などのうち、前年と価格が比較可能な「恵方巻(五目・七目 )・海鮮恵方巻」を対象に調査を行った。比較対象は合計104社。一般的な1本・18cm前後(ハーフを除く)の商品が対象となっている。

同調査によると、一般的な五目・七目の恵方巻(太巻・1本当たり)における平均価格は898円だった。

比較可能な前年の825円に比べ、約8.8%・73円アップした。豪華で高級志向の品が多い海鮮恵方巻では平均1633円となり、前年(1475円)から約10.7%・158円の上昇。1本当たり平均価格が前年から70~160円前後アップし値上げ傾向が明らかになっている。

恵方巻きもおせち料理と同様に、食材価格の上昇による影響を受けている。太巻きに用いられる卵焼きは鶏卵価格が大幅に上昇しているほか、不作による供給減で品薄感が出始めた干しのり、国産・中国産ともに供給減が続く味付けかんぴょう、穴子など、主な原材料で価格の上昇が響いているという。

ただ、値上げ幅では低価格な恵方巻と、高価格帯の海鮮恵方巻とで傾向が分かれた。前年からの価格上昇幅をみると、「100円未満」が26社で最も多く、「据え置き」(22社)と合わせて全体の半数超を占めた。特に、季節商材として集客材料となりやすい食品スーパーでの恵方巻価格は10円単位での値上げに抑制する傾向がみられ、ファミリー層を中心に集客の目玉としたい戦略が聞かれたという。

一方で、海鮮恵方巻は「150円以上」の値上げとなった企業が31社で最も多く、「据え置き」(25社)、「150円未満」(12社)と続いている。

100円以上の値上げを行った割合は、海鮮恵方巻(58%)が恵方巻(31%)に比べて20ポイント以上高く、海鮮素材をふんだんに使用した高価格帯の商品ほど値上げ幅が大きい傾向がみられた。季節商材やイベントなどでの出費を惜しまない「メリハリ消費」の台頭も背景に、「高額商品が比較的好調」といったケースがみられるとしている。

<メリハリ消費が台頭>
メリハリ消費が台頭

■問い合わせ先
帝国データバンク 
東京支社 情報統括部
TEL:03-5919-9343  
E-mail:tdb_jyoho@mail.tdb.co.jp

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