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大丸松坂屋百貨店/ファッションサブスクリプション事業にメンズライン追加

2023年02月22日 14:40 / 商品

大丸松坂屋百貨店は3月1日、ファッションサブスクリプション事「AnotherADdress(アナザーアドレス)」に新たにメンズラインを加え、事業を拡大する。

アナザーアドレスは、「ファッションの愉しさ」と「大量生産・廃棄型モデルからの脱却」の両立を目指し、2021年3月に事業を開始した。コロナ禍のなか、生活様式の変化や環境配慮型サービスへの注目の高まりを追い風に、事業開始から1年半にわたり新規入会制限が続くほど多くのお客の支持を得た。

<AnotherADdress>
AnotherADdress

これまでの2年間の多くのお客からの要望をふまえ、メンズアイテムを扱う80のブランドを新たにラインナップに加え、メンズ事業へ参入する。男性客のほか、近年急速に高まるジェンダーレスにファッションを楽しみたいという幅広いニーズに応えることで、今後もファッションの愉しさを「より自由に」「より多くの人に」提供する。

そのほか、サービス拡大に合わせて、日本初の再利用可能なガーメントバックを用いた循環型配送を導入することで、顧客配送時における段ボールの使用を全廃し、ビニールの使用量も30%削減(自社比)を実現する。

<ターゲット層>
ターゲット層

アナザーアドレスは、百貨店事業が対象としている「購買層」ではなく、「ファッションを楽しみたい」という想いはありながら、空間や時間、経済的な理由でファッションに制約を感じている「ファッション潜在層」を本質的なユーザーターゲットと捉えてサービスを設計した。メンズ事業拡大においても、現在の女性利用者層と重なる「都市圏で働く等身大の大人」の男性を中心とした利用を想定している。

最大の魅力は、JFRグループの長年にわたる取引先との関係構築に基づくブランドラインナップにある。今回のメンズ拡大でも、Maison Margiela、MARNI、Y’s、ANREALAGE、Maison MIHARA YASUHIRO、TOMORROWLAND、Theory など国内外を代表する80ブランドが参加する。9割以上のブランドにとって、メンズサブスクリプションサービスへの正規アイテム提供が初めてとなる。

<取り扱いアイテム>

取り扱いアイテムのキーワードは「カジュアルスタイル」と「ジェンダーレス提案」とした。昨今のファッション動向として、ビジネスウェアのカジュアル化やジェンダーレスファッションの一般化が挙げられ、ファッションにおけるあらゆるボーダーが薄れている。

今回、メンズ規格アイテムでは、モード、ストリート、アメカジ、きれいめなど多様なスタイルを週末カジュアルウェア中心に取り揃える。また、ビジネスカジュアルやノンスーツが進むビジネスシーンやパーティー・セレモニーなどハレの日のシーン、さらには、コロナ禍で成長した、ゴルフ、ライトアウトドアまで幅広いシーンを提案する。

加えて、近年急速に高まるジェンダーレスにファッションを楽しみたいという幅広いニーズに応えるため、積極的にジェンダーレス、ユニセックスを提案するアイテム、ブランドを導入する。メンズ規格全アイテムの約5割をジェンダーレスアイテムとして提案する。取扱いアイテムは、コート、ジャケット、ブルゾン、ニット、シャツ、T シャツ、パンツ、バッグ、スポーツウェアとなる。

<事業規模>
事業規模

事業全体の目標数値は、売上高75億円、有効会員4万5000人とした。メンズアパレル市場がレディース市場の半分程度であることをふまえ、5年で1万5000人の会員獲得を計画している。2023年度は、メンズ規格アイテムを約2万5000着用意し、メンズ有効会員数は2500人を目標とする。メンズの事業拡大を踏まえ、レディースも含めた事業規模は、2027年度で、売上高約75億円、有効会員数4万5000人を目指す。

また、2022年3月公表時点で113ブランドだったレディース規格ブランドも拡大する。COACH、DIESELといったグローバルブランドから、高感度ファッション層に支持される、CHINO、MUVEIL、GANNIなど新たに60ブランドを迎え、合計173ブランドとなり充実のラインナップを提案する。

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