イオントップバリュ／こだわり生ビール100万箱目指す、MZ世代向けサングリアも

2023年07月25日 14:41 ／商品

イオンは7月25日、「イオン」「イオンスタイル」「マックバリュ」など全国約4000店舗で「トップバリュプレミアム生ビール」（税別350ml缶188円、500ml缶248円、アルコール分5％）、約1600店舗で「オーガニック・サングリアスパークリング」（レッド・ホワイト、各398円、アルコール分8％）を発売した。

＜新たな価値提供にこだわったと森副社長＞

※左からイオントップバリュ豊島早哉香氏、森副社長、岡部敬子氏、安藤なつ美氏

年間販売目標は「トップバリュプレミアム生ビール」100万ケース（1ケース24本）、「オーガニック・サングリアスパークリング」100万本と設定した。

＜トップバリュプレミアム生ビール＞

イオントップバリュは2023年度、リ・ポジショニングを行い、メインブランドである「トップバリュ」は、「さあ、わくわくするほうへ！」、オーガニック＆ナチュラルブランドの「グリーンアイ」は、「もっと安心、もっとやさしく」、地域一番価格を実現する「ベストプライス by TOPVALU」は、「今日も明日も、ほしいもの」をタグラインとした。

＜オーガニック・サングリアスパークリング＞

2023年度の売上高はトップバリュシリーズ全体で1兆円を目標とし、全アイテムの50％に相当する約2500品目を新発売またはリニューアルする。商品開発において特に、MZ世代（20～30代）の取り込みを強化している。

同日行われた商品発表会で森常之副社長は、「生活者の多様化に対応し、新たな価値提供にこだわった生ビールとサングリアを発売する。コロナが明けても8割が家飲みが中心と回答しており（2023年、日本インフォメーション調べ）、自宅でも本格的な味わいのリカーが求められている。3月に発売したプレミアム生ビールはさらに飲みごたえを強化しリニューアル。世界的に成長を続けるオーガニック市場に対応し、サングリアを開発した」としている。

日本インフォメーションの調査によると、家飲みの4割超で「ビール・発泡酒」が選ばれている。3月に発売した「トップバリュプレミアム生ビール」は、「家でも本格的な生ビールを味わいたい」というごほうび需要などを取り込み、発売から約半年で1000万本販売を達成した。今回、より飲みごたえを強化し、リニューアルした。

ドイツ産ホップ100％、麦芽100％使用。プレミアム生ビール専用の「ヨーロピアンホップ製法」を採用し、こだわりのおいしさを実現したとしている。

＜「バーリアルグラン」が新規顧客を呼び込んでいる＞

また、3月にリニューアルした発泡酒「バーリアルグラン」シリーズは、発売3カ月で5000万本（3月1日～5月31日）を突破。新しい顧客を呼び込んでいるという。

「トップバリュグリーンアイオーガニックオーガニック・サングリアスパークリング」は、トップバリュのリカーカテゴリーでは初の「トップバリュグリーンアイ」商品となる。

国際有機認証機関、エコサート認証取得。有機JASも取得し、次回製造分（10月以降）からは、パッケージにも表記する。

飲みきりの280ml、手軽に飲みやすいキャップ付きボトルタイプとなっている。

レッドは、スペイン最大の産地である、ラマンチャ地方でオーガニック栽培されたガルナッチャ種を100％使用した赤ワインベースに、フレッシュなオレンジとレッドグレープなどで果実感を強調したスパークリングワイン。

ホワイトは、スペインにおける収穫量最大の品種で、さわやかな酸味と香りが特長のオーガニック栽培されたアイレン種を100％使用した白ワインベースに、フレッシュなホワイトグレープ、レモンなどで果実感を出した。

森副社長は「サングリアは、MZ世代を意識して開発。サイズ、デザインなどこだわった。今後、オーガニックワインの商品開発を強化する。各カテゴリーでオーガニック商品をそろえる計画だ」と説明した。

また、「MZ世代を意識しているが、より重要なのは、顧客の価値観の多様化に対応することだ。商品開発は以前は男女、年代などグルーピングして行っていたが、現在は価値訴求型と価格訴求型では開発手法を変えた。価値訴求型商品は、8つの価値観に世代・世帯・収入を掛け合わせている。マーケティングから出発し、新たな生活者のニーズをとらえた商品開発を行っている」としている。

＜「長野県産なし」使用のチューハイ＞