イオン/トップバリュベストプライス11月中旬に一部商品値下げ、100品目増量も

2024年10月22日 11:47 / 商品

イオンは10月末までに、「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など全国約1万4000店舗で、プライベートブランド「トップバリュベストプライス」においてあんぱんなど約100品目を増量、11月中旬より一部商品を値下げする。

<約100品目を増量すると土谷社長>
約100品目を増量すると土谷社長
※左から森常之副社長、土谷社長

10月22日開催された下期価格戦略発表会において、イオントップバリュの土谷美津子社長は「私たちの店には毎日400万人のお客様が来店する。相次ぐ値上げにより、商品を店頭で買おうか買うまいか、悩むお客様の姿を今までにないくらい見かける毎日となっている。今年度79品目の値下げなど実施し、これ以上値下げできないと思ったこともあった。

しかし、この秋冬トップバリュベストプライスの新商品・リニューアル品を約500品目(うち新商品約350品目)発売。商品開発における今までの当たり前をやめてコストダウンし、品質とお買い得価格を両立させた商品を提供する。増量や値下げ企画も成し遂げるべく企業努力を続けている」と説明した。

<主な増量商品>

商品名 本体価格(税込み価格) 変更後規格
トップバリュベストプライス
のびの良いモッツァレラミックスチーズ
598円(645.84円) 400g(400+40g)
トップバリュベストプライス
つぶあんぱん
カスタードクリームパン
ピーナッツクリームパン
各128円(138.24円) 6個(5+1個)
トップバリュベストプライス
焼鮭ほぐし身
378円(408.24円) 130g(110g+20g)
トップバリュベストプライス
北海道産小麦使用 お好み焼粉
北海道産小麦使用 たこ焼粉
各248円(267.84円) 550g(500+50g)

秋冬新商品・リニューアル品では、11月12日発売の「トップバリュベストプライスお好みの濃さで楽しむコーンポタージュ」(税別298円、192g)は、1杯ごとの個包装が通例のスープのパッケージを個包装ではなくチャック付の大袋にすることでコストダウン。既存の商品に比べ1杯あたり10円の原価削減を実現し、値下げする。

また、物流効率化を推進し、コスト削減に努めた。「トップバリュベストプライスサラッとこくうまサラダ油」(248円、900g、発売中。リニューアル品。3月に30円値下げ)は、輸送距離を最短にするため、製造拠点を全国各地に複数設置。物流効率を最適化し、コストを削減している。

<売り場でコストダウンの理由も説明>
売り場でコストダウンの理由も説明

「トップバリュベストプライスふんわりやわらかトイレットペーパー 3倍巻」(378円、75m×4個、9月24日発売開始)は、1巻あたりの長さを増やすことで、芯の数や体積が減るため、1台のトラックへの積載数量が増え、輸送コストを減らしたという。

土谷社長は、「粗利は悪化させていないが、粗利だけ考えた商品ではお客様に支持していただけない。期間限定増量企画を実施すると、ナッツは10g増やしただけで販売数量が5.2倍、菓子パンは1個増やして1.7倍といった効果があがっている。当社は量を減らさず、スペックダウンもせず、パッケージの見直し、製造・物流の効率化などでお求めやすい価格を実現している。原材料価格が高騰する中、各種工夫で値上げせず価格を維持している商品もある」と話した。

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