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楽天、ビックカメラ/新会社設立、ネットとリアルで連携

2017年12月19日 15:20 / EC

楽天とビックカメラは12月19日、家電分野を中心とした、より利便性の高いショッピング体験を提供することを目的に新会社を設立し、2018年4月からサービスを提供すると発表した。

新会社の名称、資本金、出資比率は協議中で、2018年2月~3月の設立を予定する。

<ビックカメラの店頭>
ビックカメラの店頭

楽天がこれまで培ったサイト構築のノウハウとビックカメラが有するきめ細かなサービス力を融合させ、インターネット通販でありながらスムーズに設置工事を依頼できるサイトを実現する。

配送に関しては、ビックカメラの物流拠点を活用した当日配送を含むサービスの充実だけでなく、物流面における両社のさらなる協業深化も視野に入れ、物流・配送の効率化と付加価値の高いサービス提供を推進する。

オンラインとオフラインの連動も強化し、「楽天ビック」のサイト上でビックカメラの実店舗の商品在庫を確認したり、「楽天ビック」で購入した商品をビックカメラの実店舗で受け取ることのできるサービスの提供も目指す。

同時に、ビックカメラの実店舗で「楽天スーパーポイントが貯まる・使える」ようにするなど、お客のさらなる利便性や満足度の向上を図る。

両社で連携のうえ独自商品の開発も検討し、「楽天ビック」やビックカメラグループでの販売を行う。

楽天市場の利用者の男女比率は男性50%、女性50%で中でも30代の女性の利用が多い。ビックカメラの利用者の男女比率は、店頭とECサイト「ビックカメラドットコム」共に、男性70%、女性30%で、女性の利用客が少ない。

ビックカメラは楽天市場との取り組みを強化することで、女性の利用客の拡大を目指す。

インターネット通販が生活の基盤として定着するとともに、家電の購買行動にも大きな変化が生じている。

従来の家電量販店で実物を吟味しながら購入する方法だけでなく、インターネットで商品情報や価格を比較して効率的に購入する方法が浸透しつつあり、「楽天市場」の家電ジャンルも順調に拡大を続けている。

また、生活必需品のため迅速な配送に対応して欲しい、大型家電の設置を依頼したい、店頭で実物を確認しながら専門スタッフにメンテナンスや使い方の相談をしたい、といった家電のインターネット通販特有のニーズも高まっているという。

現在、ビックカメラは「ビックカメラ楽天市場店」として「楽天市場」に出店している。新会社を設置することで、「ビックカメラ楽天市場店」を「楽天ビック」としてリニューアルオープンする。

自社ECサイト「ビックカメラドットコム」では、ワンクリックで大型家電の設置配送サービスを申し込めたが、「ビックカメラ楽天市場店」では、楽天市場のシステムを経由する必要があった。

新会社を設立することで、大型家電の設置配送サービスの申し込みや店頭在庫の確認などで、「ビックカメラドットコム」と「楽天市場」のシステム上の連携を図りたという。「ビックカメラドットコム」は継続する。

新会社は、「ビックカメラ楽天市場店」の基盤を引き継ぎながら「楽天ビック」として、「楽天市場」に出店し、ビックカメラならではの競争力のある価格と幅広い品そろえを提供する。

今後も協業を深め、インターネット通販と実店舗のシームレスな連携強化を進めるだけでなく、「楽天ビック」の運営を越えて幅広い協業について引き続き協議するという。

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